出版社内容情報
近現代における宗教の変容を指すのに用いられてきた「世俗化」という概念について、長い間激しく交わされてきた議論の歴史を振り返る。思想史や社会学史の上にこの概念の形成過程をたどるとともに、今日、宗教社会学内外にわたって繰り広げられている世俗化に関する議論を詳細に分析、近現代社会において宗教を問うことの意味を明らかにする。
内容説明
近現代における宗教の変容を指すのに用いられてきた「世俗化」という概念について、長い間激しく交わされてきた議論の歴史を振り返る。思想史や社会学史の上にこの概念の形成過程をたどるとともに、今日宗教社会学内外にわたって繰り広げられている世俗化に関する議論を詳細に分析、近現代社会において宗教を問うことの意味を明らかにする。
目次
第1部 世俗化の概念史―19・20世紀思想における展開(19世紀の世俗化概念―SecularizationとVerweltlichung;神学と社会学のはざま―世俗化概念のキーワード化へ;ヨーロッパからアメリカへ―世俗化諸理論の登場前夜)
第2部 世俗化の基本的諸理論―宗教社会学における興隆(ブライアン・ウィルソン―新宗教運動と世俗化;デイヴィッド・マーティン―削除の提言から「一般理論」へ;タルコット・パーソンズ―社会進化と世俗化 ほか)
第3部 世俗化論批判の諸相―論争の拡大と座礁(宗教の存続を根拠とした批判;世俗化論の修正と護持;宗教の政治問題化 ほか)
著者等紹介
諸岡了介[モロオカリョウスケ]
1976年生まれ。東北大学文学研究科(人間科学専攻・宗教学)博士課程後期修了。文学博士(東北大学、2007年)。現在、島根大学学術研究院教育学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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