出版社内容情報
第二次世界大戦期において、日本とドイツの同盟はほとんど協力らしい協力もできないままに敗北へと突き進んでいった。このような機能不全の要因はどこにあったのか。本書はドイツに残された文書資料を中心に膨大な文献を渉猟し、戦争中の日独関係について外交・軍事・経済の多岐にわたって読み解いた第二次世界大戦研究の基本書であり、その知見は原著刊行から半世紀を経た今日においてもなお貴重なものである。
(原書:Bernd Martin,Deutschland und Japan im Zweiten Weltkrieg: Vom Angriff auf Pearl Harbor bis zur Deutschen Kapitulation, Musterschmidt / G?ttingen / Z?rich / Frankfurt am Main 1969, Muster-Schmidt Verlag,1985, Nikol Vlgs.-Ges ,2001)
内容説明
第二次世界大戦期において、日本とドイツの同盟はほとんど協力らしい協力もできないままに敗北へと突き進んでいった。このような機能不全の要因はどこにあったのか。本書はドイツに残された文書資料を中心に膨大な文献を渉猟し、戦争中の日独関係について外交・軍事・経済の多岐にわたって読み解いた第二次世界大戦研究の基本書であり、その知見は原著刊行から半世紀を経た今日においてもなお貴重なものである。
目次
序章 日独戦時同盟の諸前提
第1章 真珠湾と世界の分割
第2章 戦時同盟の初年度における利害対立
第3章 日本と独ソ戦、スターリングラードでのドイツの敗北まで
第4章 大使オット少将の召還
第5章 一九四二年の軍事協力のための日独の計画―概観
第6章 貿易関係と一九四三年一月二〇日の「経済協力に関する協定」の成立
第7章 盟友同士の別れ…それでも共同の行動を?―一九四三年から一九四五年までの同盟
著者等紹介
マルティン,ベルント[マルティン,ベルント] [Martin,Bernd]
1940年、ベルリン生まれ。フィリップ大学マールブルク、ダラム大学(英国)、そしてベルリン自由大学で東欧史、英文学、政治学を専攻(1960~1966年)。フィリップ大学マールブルクで博士号を取得(1967年)。この時の博士号請求論文が本書の原型となった。フライブルク大学での助手、講師、員外教授(1968~1976年)を経て、1979年にフライブルク大学の正教授に任命される。その後、フライブルク大学歴史学研究室の事務局長、歴史学部長、そしてその他のさまざまな大学で客員教授を歴任。研究分野は、20世紀中頃の東欧、極東、上部ライン地方の歴史
林晶[ハヤシアキラ]
現在、元同志社大学嘱託講師
樺島正法[カバシママサノリ]
弁護士。2023年逝去
ファンゴア,ティル[ファンゴア,ティル] [Fangohr,Till]
現在、翻訳者、武庫川女子大学などでの非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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