出版社内容情報
近年「政策起業力シンポジウム」が開催されるなど、政策起業家への関心が高まりつつある。本書は、約30年にわたり研究している著者が、政策起業家に関する研究の要点を整理するとともに、事例を踏まえて政策起業家が採るべき戦略・活動しやすい環境等を解説したものである。また、日本における政策起業家の活動事例などを紹介。今後の政策決定プロセスを考える上で有用な一冊。
(原著:Michael Mintrom(2019)Policy Entrepreneurs and Dynamic Change
内容説明
政策起業家とは、ビジネスでは解決できない多様な社会課題を解決するための公共政策を実現させ、社会変革を促進させる人々の事である。本書は、約三〇年にわたり研究している著者が、世界各地の事例を踏まえて、政策起業家が採るべき戦略・活動しやすい環境・成果などを解説したものである。また、実際に岩手県陸前高田市を中心に政策起業家として活動している訳者の事例も、本書の理論に基づき紹介。今後の持続可能な社会を築くための政策決定プロセスを考える上で有用な一冊。
目次
第1章 チェンジ・エージェントとしての政策起業家
第2章 政策起業家とはどのような行動をする人物なのか
第3章 政策決定プロセスにおける政策起業家
第4章 政策起業家が出現する環境要因と影響の評価
第5章 将来の研究の方向性
第6章 不確実性の高い世界における公共政策の推進
補論 なぜ政策起業家は重要なのか―NPO法人SETの事例を中心に
著者等紹介
ミントロム,マイケル[ミントロム,マイケル] [Mintrom,Michael]
カンタベリー大学で経済学修士号、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で政治学博士号を取得。現在、モナッシュ大学公共政策教授(オーストラリア)・アメリカ政治学会公共政策部会長。効果的かつ戦略的な政策開発モデルを提示し世界各国の政府活動に大きな影響を与えた点を評価され、アメリカ政策研究機構からMiriam K.Mills賞・Theodore J.Lowi賞を受賞。また、政策起業家精神に関する研究においても多くの賞を受賞
石田祐[イシダユウ]
1978年生まれ。2007年大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程単位取得退学。博士(国際公共政策)。現在、宮城大学事業構想学群教授・地域創生学類長
三井俊介[ミツイシュンスケ]
1988年生まれ。2012年法政大学法学部国際政治学科卒業。2015~2019年陸前高田市市議会議員。2020年~宮城大学大学院事業構想学研究科博士前期課程在籍。現在、特定非営利活動法人SET理事長。特定非営利活動法人高田暮舎理事。特定非営利活動法人新公益連盟北海道・東北ブロック共同代表。地域政党とうほく未来創生副代表。受賞歴:新しい東北復興創生懸賞(復興庁、2018年)。日本マニフェスト大賞シティズンシップ推進賞最優秀賞(2018年)。令和元年度あしたのまち・くらしづくり活動賞内閣総理大臣賞(2019年)。「ディスカバー農山漁村の宝」ビジネス部門入賞(東北農政局、2020年)、等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だいとーさ
木村あきら
takao