出版社内容情報
本書は、フーコーの『カントの人間学』を詳細に検討することによって、フーコーがカントの経験化された批判哲学を見出していたこと明らかにし、そこから出発してフーコーの試みを解釈した。従来のフーコー研究は、フーコーの試みを前期・中期・後期に分割して議論されてきたが、本書はそのような立場ではなく、フーコーの批判的考察に着目し、思考の道程を解明することで、西洋哲学史におけるフーコーの位置づけを再検討した。
内容説明
本書は、フーコーの『カントの人間学』を詳細に検討することによって、フーコーがカントの経験化された批判哲学を見出していたこと明らかにし、そこから出発してフーコーの試みを解釈した。従来のフーコー研究は、フーコーの試みを前期・中期・後期に分割して議論されてきたが、本書はそのような立場ではなく、フーコーの批判的考察に着目し、思考の道程を解明することで、西洋哲学史におけるフーコーの位置づけを再検討した。
目次
第1章 「批判」の思想史とフーコーの「批判」
第2章 若きフーコーのカント解釈と「批判」の経験化
第3章 経験的「批判」の歴史化
第4章 エピステーメーとそのモデル
第5章 批判的思考の三様態
第6章 第三の批判的思考様態としての考古学
第7章 技術論と認識論の円環と対象化された対象
第8章 自己にかんする技術論
著者等紹介
松野充貴[マツノミツヨシ]
1988年生まれ。2017年名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士課程修了。博士(人間文化)。現在、名古屋市立大学人間文化研究科博士研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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