内容説明
「ソーシャルワークとは何か、何をなすためのものか」。本書は、この問いの解をソーシャルワークのグローバル定義を踏まえ追究したものである。また社会正義・人権・集団的責任・多様性尊重をキー概念として、ソーシャルワーカーとしてのアイデンティティ、ローカル・グローバル両方の観点から社会構造を把握するための視座、一人の人間の尊厳を尊重しかけがえのない存在と捉える意義、を分かりやすく解説。ソーシャルワーカーが果たすべき責務と、現代社会におけるソーシャルワークの重要性が理解できる一冊。
目次
第1章 社会正義・人権・集団的責任・多様性尊重とソーシャルワークのグローバル定義―「ソーシャルワークの中核をなす諸原理」の関係性を考える
第2章 ソーシャルワークのグローバル定義を読み解く―アジア太平洋地域・日本における展開
第3章 価値・倫理と専門性の関係―ソーシャルワークにおける「幸福」を考える
第4章 人と環境の相互作用を理解するための価値・知識・技術―ソーシャルワーカーを専門家たらしめるもの
第5章 地域を支援するソーシャルワーク―社会的孤立を乗り越えるための視座・技法
第6章 グローバル化と向き合うソーシャルワーク―国際移住者を支援するための視座・技法
第7章 ソーシャルワークにおける教育とソーシャルワーク・スーパービジョン―養成校卒業後も学び続けるための取り組み