出版社内容情報
なぜJALは破綻し、一気に再生できたのか
組織論の分析手法を駆使し、経営哲学が組織の存亡に与える影響の大きさを明らかにする。
2010年に破綻した日本航空(JAL)。同社はなぜ破綻したのか。そして稲盛和夫氏はこれをいかに再生したのか。モノ(機材・路線)、カネ(有利子負債・キャッシュフロー)、ヒト(人件費・年金問題)に関する、8年を超える広範な調査・分析を踏まえ、歪んだ経営哲学がJALの凋落にいかなる影響を及ぼしたのか、稲盛氏がJAL再生で果たした最大の貢献とは何だったのかを明らかにする。
内容説明
二〇一〇年に破綻した日本航空(JAL)。同社はなぜ破綻したのか。そして稲盛和夫氏はこれをいかに再生したのか。モノ(機材・路線)、カネ(有利子負債・キャッシュフロー)、ヒト(人件費・年金問題)に関する、八年を超える広範な調査・分析を踏まえ、歪んだ経営哲学がJALの凋落にいかなる影響を及ぼしたのか、稲盛氏がJAL再生で果たした最大の貢献とは何だったのかを明らかにする。
目次
序章 日本航空研究の意義と概要
第1章 日本航空の破綻と再生に関する先行研究
第2章 「包括的・論理的な説明の枠組み」の構築
第3章 モノの効率的活用とロードファクターの推移
第4章 カネの効率的活用と有利子負債の推移
第5章 ヒトの効率的活用と売上高労働対価倍率の推移
第6章 破綻の真因と経営哲学刷新の意義
結びにかえて
著者等紹介
高巖[タカイワオ]
1956年生まれ。現在、麗澤大学大学院経済研究科教授、鹿児島大学稲盛アカデミー客員教授。内閣府消費者委員会委員長。最終学歴、1985早稲田大学商学研究科博士課程修了。1995年早稲田大学商学博士号取得。2000年10月~2008年7月企業倫理世界会議(ISBEE)理事。2003年1月~2004年6月ISO/SR世界高等諮問会議委員(国際標準化機構)。2004年4月~2012年3月産業構造審議会専門委員(経済産業省)。2005年6月~2006年3月公共交通事故防止対策検討委員会アドバイザー(国土交通省)。2006年6月~2016年3月運輸審議会専門委員(国土交通省)。2007年11月~2009年9月国民生活審議会総合企画部会専門委員(内閣府)。2012年9月~2017年3月産業構造審議会高圧ガス部会専門委員(経済産業省)。2015年6月~2016年3月外国公務員贈賄防止に関する研究会委員(経済産業省)。2015年6月~2017年9月東京オリンピック・パラリンピック組織委員会・持続可能性DG座長。主な表彰、1996年6月組織学会より高宮賞を受賞。2008年9月全米企業倫理コンプライアンス協会(SCCE)より「国際企業倫理コンプライアンス賞」(International Compliance and Ethics Award)を受賞。2017年5月消費者支援功労者「内閣総理大臣表彰」を受賞
藤原達也[フジワラタツヤ]
1985年生まれ。麗澤大学大学院経済研究科経営学専攻修士課程修了。修士(経営学)。現在、麗澤大学大学院経済研究科経済学・経営学専攻博士課程、麗澤大学企業倫理研究センター研究員
藤野真也[フジノシンヤ]
1982年生まれ。麗澤大学大学院経済研究科経済学・経営学専攻博士課程修了。博士(経営学)。現在、麗澤大学経済学部助教、麗澤大学企業倫理研究センター研究員
大塚祐一[オオツカユウイチ]
1984年生まれ。麗澤大学大学院経済研究科経済学・経営学専攻博士課程修了。博士(経営学)。現在、就実大学経営学部講師、麗澤大学企業倫理研究センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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