出版社内容情報
「無宗教」の日本人が見たアラブの顔
明治末から昭和期の聖地体験、異境に何を見ていたのか。
エルサレムを中心とする著者の滞在体験や印象を踏まえてパレスチナを語る。かつての日本人たちは、明治期末、大正期、昭和期にかけて聖地を訪れ、それぞれの時代に生きた思いから訪問記を残した。その書き手たちの心象風景ともいうべき聖地イメージと著者のエルサレムイメージの違いを浮き彫りにする。日本人にとって聖地エルサレムとは何か。ひいては、もっと広くパレスチナとは何かを考える。
内容説明
「無宗教」の日本人が見たアラブの顔。明治末から昭和期の聖地体験、異境に何を見ていたのか。
目次
序章 「はざま」に生きる人びと
第1章 明治・日本人の見たパレスチナ―徳冨蘆花
第2章 無教会派の聖地とユダヤ人の復興―内村鑑三・矢内原忠雄・黒崎幸吉
第3章 国家主義者の中東観―大川周明・満川亀太郎
第4章 大日本帝国軍人の中東観―安江仙弘・四王天延孝
第5章 戦前知識人の『アラビアのロレンス』―小林元・中野好夫
第6章 戦後日本の中東観―遠藤周作・加賀乙彦
終章 日本人ムスリムの聖地訪問―山岡光太郎
著者等紹介
臼杵陽[ウスキアキラ]
1956年大分県中津市生まれ。1988年東京大学大学院総合文化研究科博士課程国際関係論専攻単位取得満期退学。2009年京都大学博士(地域研究)。在ヨルダン日本大使館専門調査員、佐賀大学助教授、エルサレム・ヘブライ大学トルーマン平和研究所客員研究員、国立民族学博物館教授を経て、日本女子大学文学部史学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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