あの子の発達障害がわかる本 ちょっとふしぎ 自閉スペクトラム症ＡＳＤのおともだち

内山 登紀夫【監修】

ミネルヴァ書房（2019/03発売）

• サイズ B5判／ページ数 96p／高さ 26cm
• 商品コード 9784623085002
• NDC分類 K378
• Cコード C0336

出版社内容情報

発達障害の子どもたちのさまざまな行動を取り上げ、そこで本人はどう感じているかを本人の言葉で説明してもらい「そうだったのか」とまわりのお友達も自然と理解できるように構成。
発達障害の子ども本人が「どう思っているのか」から「こうすればうまくいく」まで丁寧に解説。また、コラムを設け発達障害の子どもたちの特徴や行動の理由を医学の立場から正確に提示します。

内容説明

なんでそうなるの？どうしてなのか？小学校でよくある場面ごとにやさしく解説。

目次

第１章　なんでこうなるの？どうすればいい？（だいすけさんの場合　気に入らないことがあると大さわぎ；だいすけさんの場合　授業やべんきょうに集中できない！；あすかさんの場合　グループ行動で迷子に！？；あすかさんの場合　話がまったくかみあわない；てつおさんの場合　マイペースすぎる！　ほか）
第２章　どこがちがうの？自閉スペクトラム症の子の見え方・感じ方（自閉スペクトラム症ってなに？どんな人たちなの？；自閉スペクトラム症の子は、どんな見え方・感じ方をしているの？；みんなが楽しくすごせるように、何を手伝ってあげたらいいの？）

著者等紹介

内山登紀夫［ウチヤマトキオ］
精神科医師。専門は児童精神医学。順天堂大学精神科、東京都立梅ヶ丘病院、大妻女子大学人間関係学部教授、福島大学大学院人間発達文化研究科学校臨床心理専攻教授を経て、２０１６年４月より大正大学心理社会学部臨床心理学科教授。２０１３年４月より福島県立医科大学会津医療センター特任教授併任。よこはま発達クリニック院長、よこはま発達相談室代表理事。１９９４年、朝日新聞厚生文化事業団の奨学金を得て米国ノース・カロライナ大学ＴＥＡＣＣＨ部シャーロットＴＥＡＣＣＨセンターにて研修。１９９７～９８年、国際ロータリークラブ田中徳兵衛冠名奨学金を得てＴｈｅ　ｃｅｎｔｅｒ　ｆｏｒ　ｓｏｃｉａｌ　ａｎｄ　ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ　ｄｉｓｏｒｄｅｒｓ（現Ｔｈｅ　ＮＡＳ　Ｌｏｒｎａ　Ｗｉｎｇ　Ｃｅｎｔｒｅ　ｆｏｒ　Ａｕｔｉｓｍ）に留学。Ｗｉｎｇ　ａｎｄ　Ｇｏｕｌｄのもとでアスペルガー症候群の診断・評価の研修を受ける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[かおりん]

マイペース、不思議ちゃん、こだわりさん、過集中、集団行動が苦手。自閉スペクトラム症は先天的な脳の特性による障害。様々なケースの例や周りの感じ方、サポート、本人の思いが紹介されている。ふつうって何だろう?誰しもあると思う言動も特性の一つだったりする。周りが理解して丁寧に関わっていくことでゆっくり発達し必ず変化していく。彼らの主体性を育むような支援ができたらいい。４月から気になる子が多いクラスを受け持つのでいろいろ勉強しなくては。このシリーズ読破したい。

2020/03/30

[千加]

何だか迷惑な人が多い世の中とか思ったら、その要素は自分も持っている。気付かないことに気付くのは難しい。対応のしかたを考えるのに参考になる。まだ一冊目だけれど、最後の二開きのページは生きる誰もが知るべきことでした。難しいのは自分が学ぼうとしないから。もちろん、小学校低学年にも必要な教育だと思う。理解しづらい年齢とか悩むより、まずは分かりやすく広めてほしい。自閉スペクトラムという言葉は覚えられなくても、こんな人いたらどうやって一緒にいてあげられるかな、みたいな考え方を。きっとこれは未来の当たり前の世界。

2022/04/24

[月と星]

★★★★ぜひＡＳＤ（アスペルガー症候群）の娘の友人に読んでもらいたい。イラストが可愛く分かりやすいと思う。

2022/04/20

[with_a_ribbon]

ASDの傾向を持つ当事者として読んだ。ASDの特性の例から傾向と対策へ、順序立たされている。一つの例につき6ページほどで完結しているのが読みやすく、実践的であった。文字の色分けも程良い。 ASDの診断を受けた直後に読んだので今までの自分の苦労を想い、ボロ泣きした。

2023/03/02

[ゆき]

こちらの見方だけで、その子を理解したつもりでいてはいけないと思った。本人の気持ちに寄り添っていけるようにしたい。

2023/08/04