内容説明
「ケア」の概念について、現場経験のある著者が、実際の当事者(利用者、介護職)を調査し、さまざまな立場から論じられるがゆえに、ぼんやりとしかとらえにくかった概念を言語化した意欲作である。介護職員と利用者のやりとりを丹念に追い、そこから「ケア」の概念について明らかにしていく。そして今後に向けて、よりよい介護現場の創造のために、介護職員が「ケア」とは何かを知る重要性について教育の観点から提言する。
目次
なぜ今、介護現場において「ケア」の概念の理解が必要なのか
第1部 「ケア」とは何か(哲学・倫理学領域の「ケア」の概念;看護・介護福祉領域の「ケア」の概念)
第2部 介護老人福祉施設にみる「ケア」の捉え方(介護職員からみた利用者との間で展開される「ケア」;利用者からみた介護職員との間で展開される「ケア」;介護職員と利用者の関係性;介護職員と利用者の認識から明らかになった「ケア」の概念)
第3部 「ケア」の概念の教育の必要性(介護職員が「ケア」の概念を理解する意義;介護職員に対する「ケア」の概念の教育、研修方法とその課題)
介護現場で「ケア」を実践していくために
著者等紹介
種橋征子[タネハシセイコ]
1993年愛知県立大学文学部社会福祉学科卒業。1993から2004年社会福祉法人聖徳会勤務。2004年大阪教育大学大学院教育学研究科健康科学専攻発達人間学講座修士課程修了。2005から2008年京都光華女子大学人間関係学部社会福祉学科実習助手。2009から2014年社会福祉法人聖徳会地域支援事業部副部長。2015年同志社大学大学院社会学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了。現在、椙山女学園大学人間関係部人間関係学科助教。博士(社会福祉学)同志社大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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