出版社内容情報
ブルーム理論の導入と定着の過程を、梶田理論の形成過程、評価改革先進校の先駆的教師らのインタビューを交えてたどる。日本の教育改革の原点ともいえる1970?80年代のブルーム理論の導入と定着。ブルームらの評価理論が導入され、梶田叡一や教育評価改革先進校の先駆的教師たちによって、完全習得学習による教授法により学力向上が図られた。本書では、日本におけるブルーム理論の受容と定着、発展の過程と、それが指導要録改訂にあたえた影響をさぐり、戦後日本の教育評価のあゆみをたどる。
まえがき
第?章 戦後教育評価論のあゆみ
1 戦後期の教育評価
2 学籍簿から指導要録へ
3 相対評価批判と到達度評価
4 相対評価から到達度評価へ
第?章 B. S. ブルーム理論の日本における受容と発展
1 ブルーム理論とマスタリーラーニング
2 『教育評価法ハンドブック』翻訳と藤沢グループ
3 国立大学四附属中学校とブルーム実践
4 指導要録の相対評価から絶対評価への転換
5 ブルーム理論導入における梶田の役割
6 知表の役割と改革のあゆみ
コラム 梶田叡一研究の折り返し点としての『授業改革の論理』――ブルーム理論を日本の教育界に問うた成果、1977年、文化開発社
第?章 梶田理論の発展
1 完全習得学習の実践課題と開示悟入の提案
2 自己評価能力の育成
3 新学力観と自己学習能力
4 梶田の修正タキソノミー
第?章 B. S. ブルーム博士講演(来日記念講演)
B. S. ブルーム博士 講演 マスタリーラーニングとは――その成立と発展
コラム 教育学者ブルーム博士
第?章 ブルーム理論と実践を拓いた人々の足跡
1 植田 稔氏インタビュー
2 竹田紀男氏/田中吉兵衛氏インタビュー
3 陣川桂三氏インタビュー
4 伊藤雅章氏/杉浦治之氏インタビュー
5 宮本三郎氏インタビュー
6 中島章夫氏インタビュー
7 梶田叡一氏インタビュー――戦後教育評価改革のこれまでとこれから
コラム 心理学者梶田博士
資料編
戦後教育評価のあゆみ
戦後の指導要録の様式の変遷
あとがき
人名索引/事項索引
古川 治[フルカワ オサム]
2017年1月現在 甲南大学教職教育センター教授、中教審専門委員
内容説明
日本の教育改革の原点。ブルーム理論の導入と定着の過程を、梶田理論の形成過程、評価改革先進校の先駆的教師らのインタビューを交えてたどる。
目次
第1章 戦後教育評価論のあゆみ
第2章 B.S.ブルーム理論の日本における受容と発展
第3章 梶田理論の発展
第4章 B.S.ブルーム博士講演(来日記念講演)
第5章 ブルーム理論と実践を拓いた人々の足跡
資料編
著者等紹介
古川治[フルカワオサム]
1948年、大阪府豊中市生まれ。桃山学院大学社会学部社会学科卒業。現在、甲南大学教職教育センター特任教授。中央教育審議会専門委員を務める。専門は教師教育学、カリキュラム論、教育経営学。大阪府箕面市立萱野小学校教諭、箕面市教育委員会指導主事、箕面市教育センター所長、豊川南小学校長、止々呂美中学校長、東大阪大学こども学部教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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