出版社内容情報
「中関白家」はなぜ没落したか……道長に敗れし兄弟、その悲運。藤原伊周(974~1010)、隆家(979~1044) 平安期の公卿。
父道隆に引き立てられるも、その死後に叔父道長と対立し、花山上皇と闘乱した等の罪で大宰権帥に左遷された伊周。兄に連座して左遷されるも後に復帰し、大宰権帥として「刀伊の入寇」を撃退した隆家。栄華を誇る道長の陰で生きた中関白家の栄光と没落、そしてその後を描く。
はじめに
第一章 道隆政権誕生まで
1 兼家雌伏の時代
2 摂政兼家の誕生と道隆の昇進
第二章 中関白家の栄華
1 摂政道隆
2 「中関白道隆」と『枕草子』の世界
第三章 「内覧」伊周
1 中関白家最後の栄華
2 伊周の内覧宣旨と道隆の死
第四章 道長政権の成立と長徳の変
1 道長政権の成立
2 長徳の変
3 伊周・隆家の召還
第五章 道長政権下での復権
1 敦康親王の誕生と定子の死
2 道長政権下での復権
3 道長家栄華の「初花」
第六章 呪詛事件と伊周の死
1 道長・彰子・敦成呪詛事件
2 伊周の死
第七章 道長の栄華と「刀伊の入寇」
1 「この世をば」と敦康親王の死
2 「刀伊の入寇」と隆家
3 隆家の死
おわりに――中関白家の末裔
参考文献
あとがき
藤原伊周・隆家略年譜
地名等索引
人名索引
倉本 一宏[クラモト カズヒロ]
2016年12月現在国際日本文化研究センター教授
内容説明
藤原伊周(九七四~一〇一〇)・隆家(九七九~一〇四四)平安期の公卿。父道隆に引き立てられるも、その死後に叔父道長と対立し、花山上皇と闘乱した等の罪で大宰権帥に左遷された伊周。兄に連座して左遷されるも後に復帰し、大宰権帥として「刀伊の入寇」を撃退した隆家。栄華を誇る道長の陰で生きた中関白家の栄光と没落、そしてその後を描く。
目次
第1章 道隆政権誕生まで
第2章 中関白家の栄華
第3章 「内覧」伊周
第4章 道長政権の成立と長徳の変
第5章 道長政権下での復権
第6章 呪詛事件と伊周の死
第7章 道長の栄華と「刀伊の入寇」
著者等紹介
倉本一宏[クラモトカズヒロ]
1958年三重県津市生まれ。1983年東京大学文学部国史学専修課程卒業。1989年東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。1997年博士(文学、東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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