出版社内容情報
〈書き言葉〉の書字現象に鋭く切り込み、日本文化を生み出す日本語の輪郭を鮮やかに浮き彫りにする!【解説 藤沢周】
序 日本語の手ざわり
はじめに
第一章 言葉と文字
第二章 漢字と東アジア
第三章 日本語と文字
第四章 漢字と日本語
第五章 仮名と日本語
第六章 漢語と和語の日本語
第七章 縦書きと日本語
第八章 日本文化と文字
第九章 日本語と文字の行方
日本語とはどういう言語か
文(かきことば)篇
序 章 日本語の輪郭
第一章 日本語とはどういう言語か
第二章 日本語の書法
言(はなしことば)篇
第一講 日本語とはなにか
第二講 文字とはなにか
第三講 日本文化とはなにか
第四講 日本文化論再考
第五講 日本語のかたち
第六講 声と筆蝕
第七講 文字と文明
文字の現在 書の現在――その起源を読み解く
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書くことの終焉――ワープロと文字のゆくえ
時代をかろやかに追走する「丸文字」
丸文字症候群考
当世文字現象考
新字体現象の意味するもの
はやる毛筆恐怖症候群
ヘタウマ現象考
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言葉に仕える文字、明朝体
ゴチック体の変奏
書き文字考
『文字の宇宙』と現代タイポグラフィ
文字と印刷
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肉筆、毛筆、明朝体
近代知識人の手紙考
良寛の楷書ノオト
〈流れ〉消えた近代歌人の書
年賀状の由来と歴史――賀状から年状、一億人のミニ芸術
近代に、書とは何であったか
白隠型と良寛型の競演
芸術家の書
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書は、文字の「美的工夫」だろうか
会津八一の書の魅力と限界――ふたたび、書は文字の「美的工夫」だろうか
「書は人なり」を超えて
書と〈線性〉
文字と字画
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日本文字と中国文字
日本の書と中国の書――楷書への視角
仮名の形象
仮名の構成
草書体とはなにか
現代楷書論――新たなる文字像を求めて
現代行書論――〈字画〉喪失の示す意味
現代草書論――草書は現代に可能か
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反書・裏文字・神秘文字
文字形象の進化論メモ
?せること、?せた書
太い線、肥えること
偽字考
文字の視線
みづみづしからみづくさしへ みづぐきのあとのながれ
書――解体する風景
一枚の書の誕生
凡 例
解 題
解 説 無限深遠・筆尖の思考(藤沢 周)
石川 九楊[イシカワ キュウヨウ]
書家・評論家
内容説明
“タテマエ”と“ホンネ”も日本語の構造から生まれる!音声中心の西欧言語学が解きえない東アジアにおける“書字言語”の諸現象―なかでも三つの文字を使う日本語の特異性は際立っている。“書字言語”の生成の現場に鋭く切り込み、日本語の輪郭を鮮やかに浮き彫りにする。
目次
序 日本語の手ざわり(言葉と文字;漢字と東アジア;日本語と文字;漢字と日本語 ほか)
日本語とはどういう言語か(文篇;言篇)
文字の現在 書の現在―その起源を読み解く(書くことの終焉―ワープロと文字のゆくえ;時代をかろやかに追走する「丸文字」;丸文字症候群考;当世文字現象考 ほか)
著者等紹介
石川九楊[イシカワキュウヨウ]
1945年福井県越前市生まれ。京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、同大学文字文明研究所所長等を歴任。現在、書家、評論家、京都精華大学客員教授。主著『書の終焉』同朋舎出版、1990年、サントリー学芸賞受賞。『日本書史』名古屋大学出版会、2001年、毎日出版文化賞受賞。『近代書史』名古屋大学出版会、2009年、大佛次郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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