内容説明
いま日本企業は、戦略的技術経営による経営、生産の一層の革新が求められている。本書は、基礎的理解から現在求められる革新とは何かまで、生産システムの全体像と最新環境を有効に学ぶことをめざしたテキスト。1960年代から今日までの自動車企業の発展事例を基に、単に工場の生産活動(製造)だけでなく、水平的(開発・生産準備・購買・製造)、垂直的(戦略・管理)に有機的な統一性をもつ新しい生産システム論を展開する。
目次
第1部 生産システムと技術経営(生産活動・技術と生産システム;技術経営と事業モデル)
第2部 自動車生産と生産システム(自動車生産の発展と生産システム;完成車メーカーの購買(調達)活動と系列下請企業)
第3部 自動車企業のグローバル展開と生産システム(自動車企業のグローバル経営・生産;ルノーとのアライアンス(提携)と日産自動車の欧州展開
自動車企業のグローバル化と生産技術部門
グローバル化と生産システムの新動向―多様化・共通化と柔軟な生産ラインの展開
中国・ASEAN諸国における日本自動車企業
新興国(インドネシア)市場における新車開発と生産―ダイハツ・アイラの開発・生産)
第4部 新技術開発と生産・事業革新(多車種混流生産と開発プロセスの新たな展開―日産車体・湘南工場のフレキシブル生産;情報技術の新展開による生産革新―マツダ・デジタル・イノベーション(MDI)の展開
新技術開発と「モノ造り」革新―マツダ・SKYACTIVE技術開発
新技術開発と事業モデル革新―ダイハツ・イース技術開発)
著者等紹介
今田治[イマダオサム]
1949年生まれ。大阪市立大学大学院経営学研究科博士課程単位取得。現在、立命館大学経営学部特任教授(経営学博士)。専門分野は生産システム論、技術経営論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Dice/K