出版社内容情報
中国、インド、パキスタン、南アフリカ、イラン、北朝鮮…核開発決断の決定要因を、軍縮不拡散外交の第一線に立つ著者が解明。「核のない世界」の実現に向けて何が必要なのか。本書では、国際社会の期待に背いて核を持った国々、核兵器開発を断念した国々、そして核開発問題が懸案となっている国々について、核開発決断の決定要因、核開発阻止への取り組み、そして核開発の影響を精査に分析する。なぜ国家が核兵器を持とうとするのか、それを阻止する有効な手段は何かを考える、初の包括的研究成果。
はじめに
序 章 四つの問題と分析枠組み
第?部 核兵器の保有に至った国々
第1章 中国??歴史の転換点となった核拡散
1 核開発の動機
2 核開発のプロセス
3 核開発阻止のための取り組み
4 核開発の影響
第2章 イスラエル??最も不透明な核保有国
1 核開発の動機
2 核開発のプロセス
3 核開発阻止のための取り組み
4 核開発の影響
第3章 インド??「平和的核爆発」から核ドクトリンへ
1 核開発のプロセス
2 核開発の動機
3 核開発のプロセス
4 拡開発阻止のための取り組み
5 核開発の影響
第4章 パキスタン??二つの危険な核拡散
1 核開発の動機
2 核開発のプロセス
3 核開発阻止のための取り組み
4 核開発の影響
第?部 核兵器の開発・保有を断念した国々
第5章 南アフリカ??アパルトヘイト国家からの脱却
1 核開発のプロセス
2 核開発の動機
3 核廃棄のプロセス
4 核廃棄の動機
第6章 イラク??武力行使による核開発阻止
1 核開発のプロセス
2 核開発の動機
3 核開発阻止のための取り組み
第7章 リビア??テロ支援国家からの脱却
1 核開発のプロセス
2 核開発の動機
3 核開発放棄のプロセス
4 核開発放棄の動機
5 核開発放棄後のリビア
第8章 ウクライナ??ソ連解体の決算
1 核放棄のプロセス
2 核放棄の動機
第?部 核問題が懸案となっている国々
第9章 北朝鮮??危機の連鎖
1 核問題の経緯
2 核開発の動機
3 核開発のプロセス
4 核開発阻止のための取り組み
5 核開発の影響
第10章 イラン??国際社会との共存は可能か
1 核問題の経緯
2 核活動の動機
3 核活動のプロセス
4 核開発阻止のための取り組み
5 核活動の帰趨と影響
結 論 日本としての取り組み
1 核開発に関わる決断の決定要因
2 核開発のプロセス
3 核開発阻止のための取り組み
4 核開発の影響
5 日本としての取り組み??七つの方策
注
主要文献案内
あとがき
主要関係年表
事項索引
人名索引
北野 充[キタノ ミツル]
著・文・その他
内容説明
「核のない世界」の実現に向けて何が必要なのか。本書では、国際社会の期待に背いて核を持った国々、核兵器開発を断念した国々、そして核開発問題が懸案となっている国々について、核開発決断の決定要因、核開発阻止への取り組み、そして核開発の影響を精査に分析する。なぜ国家が核兵器を持とうとするのか、それを阻止する有効な手段は何かを考える、初の包括的研究成果。
目次
第1部 核兵器の保有に至った国々(中国―歴史の転換点となった核拡散;イスラエル―最も不透明な核保有国;インド―「平和的核爆発」から核ドクトリンへ;パキスタン―二つの危険な核拡散)
第2部 核兵器の開発・保有を断念した国々(南アフリカ―アパルトヘイト国家からの脱却;イラク―武力行使による核開発阻止;リビア―テロ支援国家からの脱却;ウクライナ―ソ連解体の決算)
第3部 核問題が懸案となっている国々(北朝鮮―危機の連鎖;イラン―国際社会との共存は可能か)
結論 日本としての取り組み
著者等紹介
北野充[キタノミツル]
1957年東京都生まれ。1980年東京大学文学部卒業。同年、外務省入省。1997年ジュネーブ大学(国際問題高等研究所)修士。2012~14年外務省軍縮不拡散・科学部長。現在、在ウィーン国際機関日本政府代表部特命全権大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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