内容説明
世界から注目され、日本を代表する文化。マンガ文化を知る必携の一冊。四コマ漫画、ヘタウマ、アシスタント、魔球、マンガ同人誌、萌え、貸与権、実写映画…最先端の知見から文化の全容を多角的に理解する。
目次
第1章 名称の変遷
第2章 ジャンルの多様性
第3章 作家と制作過程
第4章 テーマと表現
第5章 流通と産業
第6章 読者と社会現象
第7章 規制と事件
第8章 マンガと他のメディアとの相関
著者等紹介
竹内オサム[タケウチオサム]
現在、同志社大学教授
西原麻里[ニシハラマリ]
現在、関西大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GEO(ジオ)
4
戦前から続く漫画の歴史と、その周辺の文化や環境について述べた本。各章でそれぞれ別の著者が書いているため、内容に重複が多いのがやや残念ではあるが、内容は非常に面白い。 当然、漫画規制の動きやその歴史についても書かれており、中でも、個人的に面白かったのは、日中戦争の最中である1937年に子供に中国に対しての知識を与え、それで日中提携を積極的に強調するようにという指示があったというもの。戦争の渦中にあった日本と中国だが、日本側としては少なくとも建て前では「日中提携」を推奨してたのか……。2016/09/04
スプリント
2
マンガ全体の歴史からジャンルごとの歴史など、関連キーワードが多彩で読み物として面白かったです。2016/04/09
よっちん
1
研究室2022/01/21
samurai
1
漫画歴史をわかりやすく学べた。 ハレンチ学園から性をテーマにした漫画の出現、手塚治虫のやけっぱちのマリアの頃には、萌えの萌芽はすでにあった。 また、手塚が用いた映画の技法とは、漫画にいかにして反映されているのか、興味をもった。 2020/08/07
しまめじ
1
マンガ文化は今どんなキーワードで評論・研究出来るのか?という総論的な本。こういう本が編まれるほど、各方面で研究が進んでいるんだな~と思うと感慨深い。昨今はそこにアーカイブ・地域文化振興も絡んでくるのでさらに広がってきてるんだろうな~。デジタルでマンガ(アニメも)作成されることが普通になってくると、研究のための資料の正確さをどこに求めるのか?ということも相対的に難しくなってくるのかも。面白い漫画を求め、世界中の人がマンガを描いて読んでいられる平和な世の中でありますように。2019/06/07