MINERVA世界史叢書<br> 「世界史」の世界史

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MINERVA世界史叢書
「世界史」の世界史

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  • サイズ A5判/ページ数 427,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623071111
  • NDC分類 209
  • Cコード C3322

出版社内容情報

人類が各地域・時代に描いてきた世界像を点検、19世紀以来の西欧的世界史像を批判的に検証し、新たな世界史の構築をめざす。人類が各地域・時代に描いてきた世界像を点検、19世紀以来の西欧的世界史像を批判的に検証し、新たな世界史の構築をめざす。



本叢書は、従来の国民国家史や地域史の集約としての世界史や特定の中心から見た世界史を越えることをめざす。総論巻は、人類が各地域・時代に描いてきた世界像を点検したのち、19世紀以降西欧で作られてきた世界史を、近年の研究成果とともに批判的に検証し、今後われわれが作るべき新たな世界史像を探究する。



序 論 「世界史」の世界史(南塚信吾)

 第?部 さまざまな世界像

第1章 日本の世界像(末木文美士)

 1 世界像の三類型

 2 須弥山と神国

 3 天と中国

 4 再説・世界像の三類型



第2章 中華の歴史認識(小島 毅)

    ――春秋学を中心に

 1 中華の歴史的形成

 2 唐の衰亡と宋代朱子学の登場

 3 孫復『春秋尊王発微』

 4 中華の近世、そして現在

 5 中華にどう向きあうか



第3章 古代インド人の世界観と歴史観(土田龍太郎)

 1 古代インド人の世界観

 2 アーリヤ的世界の地理観

 3 アーリヤ観念とアーリヤ王統史

 4 クシャトリヤ王族の消長と北インドの統一

 5 ユガ説と歴史意識



第4章 「周辺国」の世界像(三谷 博・李 成市・桃木至朗)

    ――日本・朝鮮・ベトナム

 1 「周辺国」の共通性

 2 日 本

 3 朝鮮――高句麗・新羅・高麗

 4 ベトナム



第5章 ギリシアの世界像(栗原麻子)

    ――ヘロドトスのジェンダー認識と異民族観を中心として

 1 世界史家としてのヘロドトス

 2 ヘロドトスの空間認識における中心と辺境

 3 ヘロドトスの描く女性たち

 4 ヘロドトスとオリエンタリズム

 5 世界史の形成とローカル・ヒストリー



第6章 キリスト教的世界像(岡崎勝世)

 1 キリスト教的宇宙像

 2 キリスト教的世界史像――普遍史

 3 普遍史の危機と普遍史の崩壊



第7章 イスラームの世界史観(山中由里子)

    ――アレクサンドロスは「大王」か?

 1 「大王」の由来

 2 西洋的歴史観から離れて

 3 アレクサンドロス像に見る歴史観の変遷



第8章 中央ユーラシア遊牧民の世界像の形成(宇野伸浩)

 1 中央ユーラシア遊牧民の世界像の変遷

 2 モンゴル帝国以前のモンゴル族の世界像――系譜意識の役割

 3 モンゴル帝国時代に編纂された歴史書

 4 モンゴル帝国以後のモンゴル系・テュルク系遊牧民の世界像



第9章 アイヌの世界像(坂田美奈子)

    ――アイヌ口承文学を通して

 1 口頭伝承とエスノヒストリー

 2 アイヌ語文化における物語の役割

 3 神々との関係――他者との関係モデル

 4 和人との関係

 5 近代アイヌにとっての口承文学的過去



第10章 メソアメリカの世界像(井上幸孝)

    ――征服前からスペイン統治下の変容まで

 1 メソアメリカとアンデス

 2 メソアメリカの世界観と歴史観

 3 植民地下での世界観と歴史観の変容

 4 世界史研究とメソアメリカ



第11章 サン(ブッシュマン)の世界像(今村 薫)

 1 カラハリ狩猟採集民サン

 2 グイ/ガナの創世神話

 3 グイ/ガナの自然観

 4 女性と男性?

 5 年長者と年少者

 6 異民族

 7 語られることと語られないこと、語る必要がなかったこと



 第?部 近現代の世界史

第12章 啓蒙主義の世界(史)観(弓削尚子)

 1 バロックの宮殿に描かれた世界

 2 啓蒙の世界観

 3 啓蒙の歴史観――自然史・世界史・人類史

 4 民族とジェンダーが交錯する世界史?

 5 現代の世界史とは



第13章 実証主義的「世界史」(小山 哲)

 1 歴史学における「実証」と「実証主義」

 2 「文明」という視座――バックルの「文明史」と日本におけるその受容?

 3 「絶東の史壇」からみたランケの「世界史」

 4 哲学化されるランケ――「京都学派」の「世界史の哲学」

 5 近代歴史学における「世界史」と「国民史」



第14章 近代日本の「万国史」(南塚信吾)

 1 「万国史」の草分け

 2 文部省編「万国史」

 3 多様な「万国史」――1870年代後半

 4 「文明史」の支配――1880年代後半

 5 「アジア的万国史」の挑戦――1890年代

 6 「世界史」の登場

 7 「三層構造」へ



第15章 マルクス主義の世界史(小谷汪之)

 1 マルクスの世界史構想

 2 ソ連における一国社会主義の歴史像

 3 戦後日本におけるマルクス主義的歴史学

 4 残された課題



第16章 世界システム論(山下範久)

 1 世界システム論1・0と世界システム論2・0

 2 世界システム論1・0

 3 世界システム論2・0

 4 世界システム論が果たした歴史的役割



第17章 現代日本の「世界史」(桃木至朗)

 1 歴史教育と専門研究

 2 歴史教育のなかの世界史

 3 大学・学界における世界史の不在もしくは挫折

 4 危機と新たな胎動



総 論 われわれが目指す世界史(編集委員会)

 1 これまでの世界史の問題点や限界

 2 オルターナティブの世界史はなにを試みてきたか?

 3 21世紀を見通せる世界史を



人名・事項索引

秋田 茂[アキタ シゲル]
2016年8月現在 大阪大学文学研究科・世界史講座教授

永原 陽子[ナガハラ ヨウコ]
2016年8月現在京都大学大学院文学研究科教授

羽田 正[ハネダ マサシ]
2016年8月現在東京大学理事・副学長,東洋文化研究所教授

南塚 信吾[ミナミヅカ シンゴ]
2016年8月現在NPO歴史文化交流フォーラム付属世界史研究所所長。千葉大学・法政大学名誉教授。

三宅明正[ミヤケ アキマサ]
2016年8月現在千葉大学人文社会科学研究科教授

桃木 至朗[モモキ シロウ]
2016年8月現在大阪大学大学院文学研究科教授

内容説明

新たな世界史像の探究。人類が各地域・時代に描いてきた世界像を点検、19世紀以来の西欧的世界史像を批判的に検証し、新たな世界史の構築をめざす。

目次

序論 「世界史」の世界史
第1部 さまざまな世界像(日本の世界像;中華の歴史認識―春秋学を中心に;古代インド人の世界観と歴史観;「周辺国」の世界像―日本・朝鮮・ベトナム ほか)
第2部 近現代の世界史(啓蒙主義の世界(史)観
実証主義的「世界史」
近代日本の「万国史」
マルクス主義の世界史 ほか)
総論 われわれが目指す世界史

著者等紹介

秋田茂[アキタシゲル]
1958年生まれ。1985年広島大学文学研究科博士課程後期中退。2003年博士(文学)(大阪大学)。現在、大阪大学文学研究科・世界史講座教授

永原陽子[ナガハラヨウコ]
1955年生まれ。1984年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。1980年文学修士(東京大学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授

羽田正[ハネダマサシ]
1953年生まれ。1983年パリ第3大学博士(Ph.D)。現在、東京大学理事・副学長、東洋文化研究所教授

南塚信吾[ミナミズカシンゴ]
1942年生まれ。1970年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。1967年国際学修士(東京大学)。現在、NPO歴史文化交流フォーラム付属世界史研究所所長。千葉大学・法政大学名誉教授

三宅明正[ミヤケアキマサ]
1953年生まれ。1981年一橋大学大学院博士課程中退。1977年社会学修士(一橋大学)。現在、千葉大学人文社会科学研究科教授

桃木至朗[モモキシロウ]
1955年生まれ。1984年京都大学大学院文学研究科東洋史専攻博士課程中退。2009年博士(文学)(広島大学)。現在大阪大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

8
前半が日本・中国・古代ギリシア・中央ユーラシア等々古今東西の世界像の提示、後半がマルクス主義の世界史・世界システム論・現代日本の世界史教育など、世界史学史の話となっている。本書を読んでの私の理解では、現在の高校や大学での世界史教育・研究の問題点は、個々の研究者や教員の怠慢というよりは、これまでの大学の学科・専攻の割り振りレベルからの構造上の問題が大きく影響しているようだ。史学史研究が独立の分野となっているように、世界史の研究を独立の分野とすることを真剣に検討するべきではないか。2016/10/10

NATSUMI

2
『教養のグローバルヒストリー』の参考文献から興味を持って図書館で借りた。難しかった。「世界」というと当たり前に世界地図とか海外のことが思い浮かぶけど、昔の人の世界って天国とか地獄とかなのか、、、ってところからスタート。世界史の世界史ってそういうことかー!面白かった!2023/11/28

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