内容説明
グローバル化と工業化が進む現代の食と農を多角的・批判的に分析し、対抗性を担う主体とその実践から、生命と地域に根ざした新しい視点を提示する。現代における「食と農の社会学」を基礎づける待望のテキスト。
目次
食と農をどう捉えるか―農業・食料社会学とその展開
第1部 工業化とグローバリゼーション(地球とともに生きる食と農の世界―揺れるグローバル社会;多国籍アグリビジネス―農業・食料・種子の支配;地域ブランド―ふたつの真正性について)
第2部 危機・安心・安全(近代科学技術―科学的生命理解の視点から;農薬開発―ネオニコチノイド系農薬を事例として;畜産―工業化・産業化の視点から;生ごみと堆肥―地域循環型農業の崩壊と再生)
第3部 地域での実践活動(ローカルな食と農;中山間地域―生活の場から;農の担い手―その多様なあり方;農村における女性―エンパワーメントと価値の創造;都市農村交流―グリーンツーリズムを例に)
食と農をつなぐ倫理を問い直す
著者等紹介
桝潟俊子[マスガタトシコ]
1947年東京都生まれ。1971年東京教育大学文学部社会学専攻卒業、博士(社会科学)。現在、淑徳大学コミュニティ政策学部教授
谷口吉光[タニグチヨシミツ]
1956年東京都生まれ。1990年上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了、博士(農学)。現在、秋田県立大学地域連携・研究推進センター教授
立川雅司[タチカワマサシ]
1962年岐阜県生まれ。1985年東京大学大学院社会学研究科修士課程中退、博士(農学)。現在、茨城大学農学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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まつど@理工