内容説明
女学校教育がいかにして近代的なジェンダー秩序を形成し、あるべき男女のあり方として伝えたのか。地域の近代化過程における「学校」「生徒(家庭)」「メディア」の三者のダイナミズムに注目しながら、旧城下町和歌山市の公立名門高等女学校(県立和歌山高等女学校:通称和高女)の事例により実証的に解明する。
目次
序章 問題の所在と課題の設定
第1章 和歌山市の近代都市化と女学校利用層の変容過程
第2章 新聞メディアにみる学校イメージ―社会のまなざし
第3章 和歌山高等女学校の学校文化―管理統制の方法と教科外活動の特徴と変容
第4章 模範生徒にみるジェンダー規範の特徴―旧制中学校との比較検討
第5章 生徒文化の特徴と構造
第6章 あるべき卒業生像
終章 公立名門高等女学校という存在とジェンダー秩序
著者等紹介
土田陽子[ツチダヨウコ]
1968年和歌山県生まれ。1993年大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。2009年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2013年京都大学博士(人間・環境学)の学位取得。現在、大阪府立大学、神戸女子大学他非常勤講師。専攻、教育社会学、歴史社会学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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