内容説明
経済学と社会科学の基盤となった18世紀スコットランド啓蒙。その中心となった思想は何かを根源的に問う。スコットランドの啓蒙知識人は、近代の市民社会、文明社会の屋台骨としての自由、利己心、個人主義、正義、勤労、人間愛、共感、社交性などの概念を彫琢した。本書は、現在混迷の時代を生きる我々に有益な示唆を与え、近代社会のあるべき姿を提示する。
目次
第1章 第三代アーガイル公爵の統治と経済改革
第2章 ガーショム・カーマイケルの自然法学
第3章 フランシス・ハチスンの道徳哲学
第4章 アバディーン啓蒙の父としてのジョージ・ターンブル
第5章 ヒューム『政治論集』の歴史的・現代的な意義
第6章 アダム・スミスにおける共和主義と経済学
第7章 ファーガスン『市民社会史論』の文脈
第8章 トマス・リードとスコットランド啓蒙
第9章 トマス・リードの実践倫理学と経済認識
第10章 ジョン・ミラーにおける「政治」と「科学」
著者等紹介
田中秀夫[タナカヒデオ]
1949年生まれ。1978年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。1992年博士(経済学)(京都大学)。甲南大学経済学部教授、京都大学大学院経済研究科教授・研究科長を経て、京都大学名誉教授、愛知学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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