内容説明
南欧の福祉国家にはどのような構造的特徴がみられるのか。スペインを事例に、70年代後半の民主化以降の社会政策への取り組みを、擬似連邦制ともいわれる地域制度の展開、欧州統合との関係から政治学的に分析し、政府、労働市場、家族、移民、サードセクターが織りなす福祉共給体制の構造と課題を示す。
目次
序章 南欧福祉国家スペイン―論点の構図
第1章 スペイン福祉国家の位置
第2章 連邦主義の系譜
第3章 自治州体制の展開―政党政治と欧州統合
第4章 後発福祉国家の形成
第5章 「家族主義的」福祉レジーム
第6章 労働市場―社会協定の復活とその役割
第7章 移民と南欧福祉国家
第8章 サードセクター―90年代の「飛躍的発展」
終章 スペイン福祉国家の軌跡―遺制と解釈のなかで
著者等紹介
中島晶子[ナカジマアキコ]
2008年早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得退学。2009年博士(学術、早稲田大学)。現在、早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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