内容説明
本書は、アメリカのコミュニティ開発の全体像を俯瞰すること目指している。アメリカの都市の中心部は、近年荒廃が著しい。この状況を改善する手段として、コミュニティファイナンスがあげられる。本書はそれに加えて、社会的企業・中間支援組織の活動や官民一体の取り組み、コミュニティアートなどについても言及する。総合的にアメリカのコミュニティ開発を考察した、貴重な調査報告である。
目次
第1章 アメリカの地域開発における銀行の社会的責任―CRAの成果と意義
第2章 コミュニティ開発の支援制度としてのNMTC―その歴史・構造・実践
第3章 アメリカの地域開発における官民一体となった支援ネットワーク―CDCの発祥と活動およびクレジット・ユニオンによる事業融資拡大の可能性
第4章 コミュニティ再生における社会的企業・中間支援組織の活動と資金調達
第5章 社会的企業・中間支援組織のコミュニティ再生・支援活動と社会的インパクト
第6章 インナーシティの「食料砂漠」とコミュニティ組織の連携―フィラデルフィアの非営利中間支援組織TRFを事例に
第7章 コミュニティ・アートの支援政策と資金調達
第8章 アメリカの都市再生地域で急増するBID―その現実と争点
著者等紹介
矢作弘[ヤハギヒロシ]
横浜市立大学商学部卒業。博士(社会環境科学)。現在、龍谷大学教授
明石芳彦[アカシヨシヒコ]
神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。博士(経済学)。現在、大阪市立大学大学院創造都市研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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