内容説明
屋島合戦で扇の的を射たことで名高い那須与一の実像はいかなるものであり、その伝承はどのように形成されていったのか。本書は、史実に残る与一と那須家の歴史、そして伝承形成の過程を詳細に調べた初めての成果である。北関東や瀬戸内など各地に那須氏の足跡が残るのはなぜか。そして与一伝承が江戸期から広く紹介されていく社会的背景とは。謎に包まれた与一と那須家を明らかにする。
目次
第1部 那須与一と那須家の歴史(那須与一と扇の的―平家物語の叙述と構想;源平内乱のなかの那須家;那須野狩りと御家人那須家;那須家の館;国家・社会の分裂・統合と那須家;戦国期の那須家と与一伝承の再生)
第2部 与一伝承の生命力(与一所用と伝える太刀と矢;那須家伝来の甲冑;芭蕉の訪ねる那須家の史跡;「那須与一」の復活)
著者等紹介
山本隆志[ヤマモトタカシ]
1947年群馬県生まれ。1971年東京教育大学文学部卒業。現在、筑波大学人文社会系教授。博士(文学)(筑波大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- つながる薬学