内容説明
本書は、就労困難者の社会的包摂に取り組む労働統合型社会的企業である共同連の事例研究を通じ、その事業活動の実態と特徴を明らかにするとともに、サードセクターを再分配・市場交換・互酬の「媒介の場」として捉えることの有効性を主張する。
目次
労働統合型社会的企業の問題群
第1部 社会的企業の概念と理論(労働統合型社会的企業とは何か;「媒介の場」としてのサードセクター)
第2部 労働統合型社会的企業の事例分析(共同連という社会的企業;労働統合型社会的企業における資源の混合;労働統合型社会的企業による包摂戦略の多元性;労働統合型社会的企業の目的の複数性と対立)
労働統合型社会的企業と「媒介の場」という視角の可能性
著者等紹介
米澤旦[ヨネザワアキラ]
1984年広島県生まれ。2009年東京大学大学院人文社会系研究科社会学専門分野修士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科社会学専門分野博士課程、日本学術振興会特別研究員DC2(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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