世界政治叢書 ラテンアメリカ・オセアニア

菊池 努/畑 惠子【編著】

ミネルヴァ書房（2012/04発売）

• サイズ A5判／ページ数 279p／高さ 21cm
• 商品コード 9784623061426
• NDC分類 312.55
• Cコード C3331

内容説明

グローバル化と地域化の中で成長を続ける二地域の歴史と現在の政治・経済を解説。

目次

「周縁化」からの脱却―グローバル化と地域化
第１部　ラテンアメリカ（民主化・市場経済化と新しい地域主義；ラテンアメリカの地域主義；中米・カリブの地域主義；安全保障問題と米州地域関係；グローバリズムと反グローバリズム―市民運動の政治学）
第２部　オセアニア（改革の政治―オーストラリアとニュージーランドの実験；オーストラリアとアジア太平洋―経済相互依存、力の構造、地域制度；安全保障政策―アジアとアメリカの相克；太平洋島嶼国の政治経済と地域協力）
周縁地域における連携の模索

著者等紹介

菊池努［キクチツトム］
１９５３年群馬県生まれ。１９８３年一橋大学大学院法学研究科博士課程修了（法学博士）。現在、青山学院大学国際政治経済学部教授

畑惠子［ハタケイコ］
１９５１年岐阜県生まれ。１９７７年上智大学大学院外国語学研究科修士課程修了。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[中将(予備役)]

一冊で中南米の国々とオセアニアの国々の政治を取り上げる珍しい構成の本。荒れている印象だけでない中南米の諸国の姿を知ることができた。2つの地域を取り上げる上での、周縁とされがちな地域の特色や国際関係という着目点は面白いが、中規模な国として存在感のあるオーストラリア、ニュージーランドと政治的にも経済的にも不安定な中南米とドメインを売って保っている小さな島国(というと悪口だが「主権ビジネス」への言及は本書の面白いところだった)は、同列に並べるにはやはり違う気がする。

2021/02/10