内容説明
いまやあらゆる現場で必要な「社会調査」。そのカギを握るのは、社会統計学である。しかし、初学者にとって社会統計学は、なぜかとっつきにくい。本書は、そのようなモヤモヤを抱えるすべての人に、社会統計学がなぜ必要なのか、どうしたら理解できるのかを「わかりやすく」伝える。調査の出発点である仮説の立て方から調査の設計、分析・検証の手法までをフォローする明快な入門テキスト。
目次
社会関係の網を描き出せ
標本調査を企画しよう
集団の特徴を数値で示せ
平均値の差を検定する
独立性を検定する
相関関係を検定する
確率を利用するために
統計的推定を行う
統計的検定を行う
ノンパラメトリック検定を行う
多変量解析を行う
科学的研究の方法
標本調査の実査にむけて
著者等紹介
浅川達人[アサカワタツト]
1965年長野県に生まれる。1990年上智大学文学部社会学科卒業。1996年東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。東海大学健康科学部講師、同助教授、放送大学助教授を経て、明治学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hideko
1
解りやすい。 2019/05/26
笠井康平
0
一人で学べた。ときおり説明に苦労しているところがあって微笑ましかった。2013/12/05
SH
0
あとがきより、筆者は統計の専門家ではなく、あくまで社会統計学を一人で学んできたヘビーユーザーとある。そのせいか、初学者がつまずきそうなところ、忘れているようなところによく配慮されており、例も具体的で理解しやすい。統計の意味していることに重きを置いて書いているので、数式が苦手な人でも読むのは苦痛ではないと思う。検定はT検定、カイ二乗検定、無相関検定の3つを重点的に扱っている。他にノンパラメトリック検定としてカイ二乗検定、多変量解析はSPSSの説明のみと割り切った感じ。数式はやや端折っているところもあり。2020/12/25
本
0
目的:データを判断するために統計学について知る、用語の習得、概略をつかむ 序章:コンボイモデル(同心円、護送船団の意) 社会学の3つの研究方法:数量データ、質的データ、数理モデル 今回は数量データについて 一章:標本調査の企画 一般的に標本調査∵悉皆調査→被験者のミスの増加、調査員の質の低下 標本調査:母集団の縮図となるよう標本を抽出 二章:数値の意味 データには3種類:名義尺度(1東京都など、数字が区別の役割のみ)、順序尺度(1よい~5悪いのように数字が区別と順序の役割を持つ)、間隔・比率尺度 2019/02/11