内容説明
男子はズボン。そんなの、いったい、いつの時代の話?!いつだって、自分の好きな「自分らしい自分」でいたい!リヴは、秘密の一大プロジェクトにのりだした。さわやかな青春小説。
著者等紹介
クラーク,キャット[クラーク,キャット] [Clarke,Cat]
ザンビア生まれ、エディンバラ(スコットランド)育ち。もともとはノンフィクションを書いていたが、17歳の少女を主人公にした『Entangled』でYA小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
103
性同一性障害の少女が、制服をスカートだけでなく自由に選べるようにと行動を起こす。いじめや親友の裏切りなど辛いこともあるが、テンポよくハツラツとして、LGBTについても理解しやすい。父はなく母が二人という背景は、説明がないので少し戸惑った。同性婚の家庭を普通のこととして描きたかったのだろうが、やや欲ばりすぎた感もある。協調性の奨励から個性の尊重へ。制服の有り様も変わって行きそうだ。2018/04/12
星落秋風五丈原
30
LGBTがテーマ。自分がトランスジェンダーだと気づいたリヴが親友からは離れられるが代わりに新しい友達を見つける。意地悪な学友は典型的なパターン。すっきりする読み心地のいい作品。2018/01/22
杏子
23
LGBTを扱ったYA作品。最近、すごく多くなったと感じるが、これは単純に面白い!!主人公リヴの性格が堂々としていて爽快だった。本当の自分を恥じずに表に出せるというのはなかなかできることじゃない。視点が一人称だというのもリヴの気持ちにまっすぐ入っていけた。トランスジェンターの人の気持ちにも…。こうじゃない!と自分に違和感を持つものなんだ。リヴの母さんとマンマのことは何となくそうなのかな?と思ったけど、匂わせるだけで事実を書いてないのはあまりとやかく言うことじゃない、ってことなのかも。好感の持てる作品だった。2018/06/25
タカギ
18
制服のスカートを履きたくない12歳のリヴが、校則を変えようと奮闘する話。その名もパンツ・プロジェクト。私服の学校に行けば、とは言ってくれるな。近隣では一番の学校で、親が教育熱心なんだ。リヴは身体は女性だけど、性自認は男性かもしれないと思い始めている。2人の母親(父はいない)にもまだ打ち明けていない。自分らしく振る舞おうとする中で、小学校からの親友は離れていき、すごく意地悪な女の子からひどいいじめを受け、人気のある男子と親友になったりしながら、計画は進む。家族があったかくてそれが何よりだと思った。2022/12/16
ひさしぶり
16
YA向、LGBT。(宇宙服を着てるタコみたいに居心地が悪い)と感じるリヴが親友らと校則変更を勝ちとるーという話。思春期に味わう友人の裏切り、中傷や嘲笑に立ち向かうことや何かを変える為の勇気を与えてくれるでしょう。何もしなければ何も変わることはない。国民性で周りが右向くなら右にならえで難しいかもしれないけれど青少年の自立を希みます。あるがままの自分を肯定すること。2020/02/24