内容説明
誘惑する大陸“移動”するアメリカ。北米の深い時間から現在まで、“移動”で読む新たなアメリカ文化学。
目次
移動の文化学
第1部 大陸の変貌―冒険・放浪・越境(南から北へ―アメリカ南西部ボーダーと先住民の再移動;アメリカン・ヒーローと進歩思想;アメリカの深海フロンティア)
第2部 浸透する機械文明―鉄道・自動車・ハイウェイ(侵入する鉄道―大陸横断鉄道と一九世紀アメリカ;自動車が運ぶアメリカ―ライフスタイルの登場;フリーウェイの果てに見るもの―陶酔と狂気のはざまで)
第3部 ウィルダネスへの旅―憧憬と畏怖(旅する子どもたち―児童文学と場所;カリブの娘、アメリカへ―自分を創る旅)
第4部 越境するアメリカ―境界と異文化接触(「動く」アメリカ史―アジア系アメリカ人と「移動」の映画;移動と帝国のヴィジョン;宇宙ステーション、そして星への旅―「最後のフロンティア」をめぐる探検と定住)
著者等紹介
山里勝己[ヤマザトカツノリ]
1949年沖縄県生まれ。1987年カリフォルニア大学デイヴィス校博士課程修了、米文学(Doctor of Philosophy)。現在、琉球大学法文学部国際言語文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コニコ@共楽
1
アメリカの〈移動〉に対する渇望は、土地だけでなく、海に空に、そして宇宙に触手を伸ばしているのが興味深いですね。「マニフェスト・デスティニー(明白なる天命)」という大義がアメリカを移動へと駆り立てたのがよくわかりました。2011/09/30
メルセ・ひすい
1
15-19 反アングロ系白人文化…意地汚いもの、ひねくれ者、同性愛者、厄介者、ムラート…ボーダー的身体と言語の未来とは…根拠ある逸脱!アメリカというプログレマティックスを白日のもとへ、テーマは移動・風景・都市 エコクリティシズムとして場所感覚の形成、深化のプロセスがアメリカの歴史なのではないか?それはそう「心的風景」。文学と文化の視点から、アメリカにおける「移動」について、歴史を含む多様な視点を複合させた議論を進め、アメリカの実像、あるいは虚像の中の実像を明らかにする12本の論考を収録。 2011/05/04
-
- 和書
- 蒼い炎 〈4〉 無限編