内容説明
ドイツの初等教育の特色は、統合的編成構造(統合教科と諸教科横断的授業)の伝統の保持にあった。本書は、州行政資料(学習指導要領)の各改訂版を詳細に比較検証し、カリキュラム開発のプロセスを解明。伝統的教育構造から「教育の現代化」、「教育の人間化」への基調転換の実態とその特色を明らかにする。
目次
ドイツの統合教科カリキュラムを捉える視角
第1部 連邦レベルにおけるカリキュラム政策の展開(第二の基礎学校改革と統合教科「事実教授」の設置;基礎学校カリキュラムに関する連邦の新指針)
第2部 事実教授カリキュラムの成立と展開(事実教授カリキュラムの初期コンセプトの形成;事実教授カリキュラムの成立;事実教授カリキュラムの展開(1977年版))
第3部 郷土・事実教授カリキュラムへの改変(教育の人間化への教育政策の転換;郷土・事実教授カリキュラムへの改変(1984年版)
新統合化カリキュラムによる郷土・事実教授の展開(1994年版) ほか)
新学力観の台頭とカリキュラム改革の展望
著者等紹介
原田信之[ハラダノブユキ]
1963年岡山県生まれ。現職、岐阜大学大学院教育学研究科・准教授(博士・教育学)研究滞在、ロータリー財団奨学生(1991‐92年オルデンブルク大学)、ドイツ学術交流会(DAAD)客員研究員(1994年エッセン総合大学、2000‐01年ヒルデスハイム大学)、オルデンブルク大学招聘客員教授(2004‐05年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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