内容説明
戦後ドイツの福祉国家は、どのような特徴を持っていたのだろうか。その特徴は、なぜ生じたのだろうか。そして、1990年代以降、どのように変化したのだろうか。比較政治経済学のアプローチに基づき、政党や労使関係などに着目してドイツ福祉国家の発展と変容を分析し、その全体像を描き出す。
目次
序章 課題と構成
第1章 分析視角の設定
第2章 建国から統一までの福祉国家の発展―ドイツ福祉国家の戦後史
第3章 統一後の社会保障および労働市場政策とその政治―自由主義モデル化の進行
第4章 福祉国家政策の転換をめぐる政治過程―1999年と2001年年金改革の比較検討
第5章 統一後の賃金決定・労働協約と労使関係―デュアル・システムから企業内労使協調システムへ
終章 総括と展望
著者等紹介
近藤正基[コンドウマサキ]
1975年愛知県生まれ。2000年慶応義塾大学法学部政治学科卒業。2008年京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。法学博士号(京都大学)取得。現在、京都大学大学院法学研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。