内容説明
本邦初訳となる海外での講演記録など、アダム・スミス研究の世界的第一人者によって、スミス思想の理論的展開をまとめた貴重な論文集。
目次
イギリス道徳哲学の系譜
アダム・スミスにおける同感概念の成立―「他人の存在はかれの学説にとって決定的な役割を果たしてゐる」太田可夫、アダム・スミスの道徳哲学について(一橋論叢六〇巻六号)
カラス事件とアダム・スミス
社会思想家としてのアダム・スミス―生誕二五〇年記念
適宜性の道徳哲学
道徳哲学と市民社会
四〇歳のアダム・スミス―法学講義LJ(B)の成立
二人のアダム―スミスとファーガスン
アダム・スミスの法学―ホーコンセンの所説にふれて
植民地論のカライドスコープ―アダム・スミスとアメリカ植民地
アダム・スミスの蔵書
スミスとスウィフト
トマス・ペインとアダム・スミス
アダム・スミス、コンスタン、マケンジー
スコットランド啓蒙と市民革命
アバディーンの啓蒙 bio-bibliographicalに―ジェイムズ・ダンバー論のために
日本におけるアダム・スミス
アダム・スミス翻訳史
日本の市民社会概念とマルクスのburgerliche Gesellschaft
コモン・センス海をわたる
スコットランド啓蒙の定義のために
ジョン・ローガンとスコットランド歴史学派
オークニイ島のベイキー蔵書
五つの国の八つの学会―一九九五年
著者等紹介
水田洋[ミズタヒロシ]
1919年9月、東京に生まれる。1941年12月、東京商科大学卒業。現在、名古屋大学名誉教授。日本学士院会員。専攻は社会思想史、経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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