Minerva歴史・文化ライブラリー
「やまとごころ」とは何か―日本文化の深層

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  • サイズ B6判/ページ数 215,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623054299
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C3321

内容説明

日本の「宗教」は宗教の体をなしていない―従来から指摘されてきたこうした見解は、それが西洋的な概念で捉えられないというだけにすぎない。日本には、祖先の御霊信仰を基礎に、天皇信仰、自然信仰など、様々な要素で形作られる総合的な宗教観、すなわち伝統的な「やまとごころ」が確固として存在する。いまなお日本人の根本にあるこの精神の原初を求めて、古き時代の日本を振り返る。

目次

日本人の「やまとごころ」
第1部 原初神道の形成(原初神道としての縄文文化―三内丸山遺跡は語る;日本の神話をどう理解するか―天照大神と須佐之男命;巨大な天皇陵の時代―神武天皇は実在した;「神道」としての古墳文化;聖徳太子の思想―神道と仏教の融合;聖徳太子と霊魂の発生―宝竜寺は語る)
第2部 古き時代の日本像(天武天皇と現人神神話の誕生―天皇=「現人神」ではない;古き時代日本の文化力・通商力―遣日使の方が多かった;唐文化は「中国」文化ではない―正倉院御物は語る;「海行かば」の思想―大伴家持に見る個人主義の容認)
日本人の「宗教」とは何か―「靖国問題」は「文明の衝突」である

著者等紹介

田中英道[タナカヒデミチ]
1942年東京都生まれ。1963年東京大学文学部仏文学科卒業。1965年東京大学文学部美術史学科卒業。1969年ストラスブール大学Ph.D.。1990年ローマ大学客員教授。2006年ボローニャ大学客員教授。現在、東北大学名誉教授、国際教養大学特任教授、国際美術史学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Go Extreme

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日本文化と精神性: やまとごころ 日本人精神 共同体意識 自然崇拝 伝統文化 和歌 茶道 花道 環境意識 持続可能社会 宗教と信仰: 神道 仏教 神仏習合 祖先崇拝 宗教観 神社 霊魂観 共同宗教 個人宗教 死後の世界 歴史と社会構造: 古墳文化 前方後円墳 日本書紀 古事記 三輪山 聖徳太子 大和地方 大和統一 氏族制度 天皇陵 政治と歴史認識: 文明の衝突 歴史認識 軍国主義 戦没者慰霊 愛国心 国際関係 地理と自然観: 山岳・海洋信仰 富士山 気候変動 自然環境保護 祭祀 森林・祖先信仰 自然と共生2025/02/16

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 日本文化を殊更に外国の模倣、常に外国から学んできた“遅れている”ものであるとの見方と一線を画して、日本文化の深層に縄文時代から続く神道を観ようとするもの。根底には anti-ヘーゲル・マルクス主義がある。しかしながら、本居宣長の国学などとも異なっており、記紀原理主義ではない。  共同宗教としてのやまとごごろが我が国においてはずっと生き続けておりそれはつまるところ神道である、というのが骨子であろう。 http://blogs.yahoo.co.jp/tong_poo_h/11180536.html

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いい。違う視点もらった。2016/06/02

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