出版社内容情報
「経営の論理」を解説。著者の主著『経営戦略の論理』の思考編。思いつき、アイデア、検証、決断に至る思考法を解説。
内容説明
なぜ、その決断ができるのか?経営学の第一人者が読み解く、経営の論理。
目次
序章 ロジカルシンキングから「直感・論理・哲学」へ
第1章 決断に至る三つのステップ
第2章 直感、論理、哲学、すべてを使う
第3章 直感が、発想を豊かにする
第4章 直感を刺激し、直感を回転させる
第5章 検証のベースは、論理
第6章 仮説を育て、論理の肝を押さえる
第7章 跳躍できるための、哲学
第8章 哲学がもたらす、安定と奥行き
第9章 定型思考から、「バカな」と「なるほど」へ
終章 直感を磨く、論理を鍛える、哲学を育む
著者等紹介
伊丹敬之[イタミヒロユキ]
国際大学学長。1945年愛知県豊橋市生まれ。一橋大学商学部卒業。カーネギーメロン大学経営大学院博士課程修了(Ph.D.)。一橋大学大学院商学研究科教授、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を歴任。一橋大学名誉教授。2005年11月紫綬褒章を受章。主な著書に『日本企業の多角化戦略』(共著、日経・経済図書文化賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅー
11
★★★タイトル通りの本だ。経営は決断の連続、その決断は「判断+跳躍」に分解できる。前半の判断はさらに「発想+検証」へ分解され、それぞれを支えるのが直感と論理だ。判断というのはある程度まで万人に理解できる手続きだが、そこから決断に進む時点で哲学に支えられた跳躍が必要となる。哲学について著者は「自分よりはるかに大きなものに受け入れられる感覚」と定義する。この辺りが少し理論化できていない印象だった。『経営戦略の論理』で名をはせた著者らしく「論理の蓄積が直感を生み、論理の堅牢さが哲学を支える」と論理に重きを置く。2023/07/19
多分マグマグ
4
著者を通して、論理と直観の関係性、そして哲学への飛躍がわかる本。 「論理の蓄積が直感を生み、論理の堅牢さが哲学を支える」2024/09/11
Morimoto
3
経営層、企画部署、コンサルタントの思考指南書。文字だけなので読みやすいとは言えないが、本質をついている。直感と論理と哲学をすべて使う。「論理の蓄積が直感を生み、論理の堅牢さが哲学を支える」…随所の記述が納得感高いし、構造や時系列がイメージできる。文字だけなのに…これは良書/何から始めたら良い?となる読者は終章から読むのもいいかも?まず「論理のつじつま合わせを常に試みる」とか、そういえばやっているなと思うことや、経営者の本は「うちなる哲学を探るつもりで読む」のは意識したい。2025/04/13
帯長襷
3
書名の通りと初めに書いていて、それでわかる人は読まなくていいくらい。つまりどういうこと、の解説がずっと書かれている。小倉昌男や安藤百福、本田宗一郎などの事例を交えながら。決断=判断+跳躍。つまりそれって今大河ドラマを見てればわかる、論語と算盤の渋沢栄一だったりする。難しいのは行動できないこと。跳躍の「跳べ」ても「躍り進む」ことが実行できないのだ。やはり多くの躓きはここなのではないか。2021/11/07
Hiroki Nishizumi
3
参考になった。本書を貫くのは実に真面目な姿勢であることに尽きる。事業はこのような真摯な姿勢で向かわないとダメになるのだろうな。2020/09/29