近代日本メディア人物誌―創始者・経営者編

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  • サイズ A5判/ページ数 277p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623054183
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C3036

出版社内容情報

日本のメディア史を、評伝から読み解く。新聞・出版・テレビ・広告の創業者の生き様から時代を描き出し、メディアの源流を探る。

内容説明

本書は、近代日本におけるメディアの歴史を、経営者、とくに創始者から読み解くことを目指している。時代の流れの中で、悪戦苦闘しながら、自ら時代と向き合い、切り開いていった経営者たち。彼らの歩みは、日本のメディアの歴史、さらには日本近代史そのものを物語っている。メディアとは人である。そのことを、本書は明確に示している。

目次

第1部 黎明期のメディアを創った人々(岸田吟香―幕末に新聞雑誌を創刊、日本初の従軍記者;ジョン・レディ・ブラック―開化日本を報じた英国人ジャーナリスト;福地桜痴―世論の風潮を顧ずして往進すべし;仮名垣魯文―軽妙な文体とゴシップで庶民を新聞に親しませた戯作者;福沢諭吉―「日本一の時事新報」の盛衰;矢野龍渓―『郵便報知新聞』で新聞大衆化を断行;村山龍平―『朝日新聞』を全国紙に育てた経営者;黒岩涙香―スキャンダル報道で読者をつかむ;徳富蘇峰―明治・大正・昭和三つの時代をリードした新聞記者;陸羯南―孤高の新聞記者;秋山定輔―利益と言うよりは寧ろ一人でも余計に読んで貰う;本山彦一―新聞紙も一種の商品なり;瀬木博尚―活字文化を支えた広告人;光永星郎世界の電通の創業者)
第2部 メディアの変革を主導した人々(大橋新太郎―「博文館王国」を築いた出版人;佐藤義亮―文学出版社・新潮社の創立者にして近代文学史のプロデューサー;羽仁もと子―生活への着目から『婦人之友』へ;嶋中雄作―読者は単なる商品の顧客とは違ふ;山本実彦―「出版界の四天王」の栄光と挫折;菊池寛―生活第一、芸術第二;野間清治―「雑誌王」の立身出世主義;岩波茂雄―出版の理想を求めて;小林一三―「大衆本位」「家庭本位」を貫いた異色の実業家;下中弥三郎―出版は教育である;岩永裕吉―通信社の基礎を築く;正力松太郎―読売新聞・日本テレビの総帥;前田久吉―『大阪新聞』『産経新聞』の創立者;今道潤三―俗番組に徹せよ;前田義徳―NHK中興の祖)

著者等紹介

土屋礼子[ツチヤレイコ]
長野県生まれ。一橋大学大学院後期博士課程修了。博士(社会学)。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Z

7
メディア雑誌、新聞、本、テレビ、広告まで、幅広いメディアに関わる人間をまとめた読み物。正直特別惹かれるものはなかったが、代表的な人間を伝記ふうにまとめ、興味ある人は読んでみても退屈しないと思う。2016/09/12

rbyawa

0
i021、あまり知られていない人物も含めてそれぞれいい内容ではないかと思うものの、戯曲に触れておいてその後の映画に関してほぼ皆無なのはちょっと片手落ち感はあったかな。戯曲もあくまで新聞に関わった部分に過ぎないんだけどね。ただ、新聞とその周囲の人物に関しての本として読めば特に過不足ないかな、小新聞を大新聞と同じ密度で語ってる本も珍しいし、政治との関わりが比較的詳しいのも嬉しい。明治14年政変の頃で現代の価格で2万円ほどの金額だったという新聞の月額にびっくり、あー、それで小新聞化にして価格低下をさせたのか…。2018/07/08

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