内容説明
イギリスの産業革命の最終段階で生まれた鉄道は、ヨーロッパ各地やアメリカなどに急速に普及し、それぞれの国の工業化、経済の効率化に大きく貢献することになった。鉄道はその伝播、浸透によって社会や人々にどのような影響を与えたのか。本書は、鉄道の誕生からさかのぼり、さらに小説や絵画の描写なども踏まえ、鉄道=近代文明のもつ光と影をよみとく。
目次
序章 鉄道の発生と世界への普及―イギリスの鉄道建設労働者が海外へ
第1章 イギリスの鉄道―ユーロスターの発着駅
第2章 文化の中を走り抜けた鉄道―レールが投げた光と影
第3章 フランスの鉄道‐国家と民間のはざまで―鉄道資本の興隆と再編
第4章 ドイツにおける鉄道の中央集権化と領邦‐統一に向かって線路は続く―鉄道分邦主義の克服
第5章 アメリカの鉄道‐その光と影―南北戦争と鉄道
著者等紹介
湯沢威[ユザワタケシ]
1940年生まれ。1971年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、学習院大学経済学部名誉教授
小池滋[コイケシゲル]
1931年生まれ。1958年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、東京都立大学名誉教授
田中俊宏[タナカトシヒロ]
1946年生まれ。1975年神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了。元福岡大学経済学部教授。2009年逝去
松永和生[マツナガカズオ]
1964年生まれ。2010年熊本学園大学大学院商学研究科商学専攻博士後期課程修了。現在、社団法人地域発展計画研究者機構理事
小野清之[オノキヨユキ]
1939年生まれ。1965年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学。千葉大学名誉教授。2009年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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