内容説明
力道山(1923~1963)、プロレスラー空手チョップで一躍戦後日本のヒーローとなり、プロレス界の礎を築いた力道山は、いかなる人物だったのか。本書では、あまりに自明ながらも語られてこなかった「プロレス」という視点から、知られざる素顔を描き出す。
目次
第1章 プロレス以前
第2章 プロレス修行
第3章 日本のプロレスが始まった
第4章 木村政彦戦
第5章 プロレス・ブームの光と影
第6章 プロレス人気下降す
第7章 興行からテレビへ
第8章 ヒット商品「ワールドリーグ戦」
第9章 テレビ時代の陰影
第10章 最晩年
著者等紹介
岡村正史[オカムラマサシ]
本名・岡田正。1954年三重県一志郡(現・津市)生まれ。1976年同志社大学文学部卒業。1980年同志社大学大学院文学研究科修了。修士(文学)。2004年大阪大学大学院人間科学研究科修了。修士(人間科学)。現在、兵庫県立高校教諭。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在学。著書に『力道山と日本人』編著、青弓社、2002年(橋本峰雄賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
19
図書館本。力道山に関する本をこれまでにいくつか読んだ。それらは力道山の“秘密”について違った見方を取っていた。私はこの本にその完全回答を期待した。しかしこの本は、タイトルと違ってプロレス文化、プロレスというエンタテイメントを書いたものだった。プロレスに対する著者の思いが伝わってきてプロレス好きの人の気持ちが少しわかった。プロレスを初めて本格的に日本に導入した力道山に関する“秘密”にも触れざるを得なくてさっと触れているが、それが妙に説得力があって「完全回答」ではなかったが読んだ価値はあった。2016/05/05
Uchibori_a
2
結局の所「差別が酷くて半島出身であることを隠していた」って都市伝説みたいなもんだよな。力士時代からの関係者は皆知っていたんだから2011/08/20
りぃ
2
ヤオガチ合わせ飲んでの力道山評伝。「プロレスだから」という一般層・ファン双方の意識を指摘している。関連文献に虚実があふれにあふれていることを認識した。2009/03/13
悸村成一
1
読了-6冊め。図書館本。岩波新書より詳しいが、謎は残る。誰? なんにん? 等。2025/03/31
tkm66
1
資料2009/01/12