内容説明
移り行く風俗、死生観の切っ先。“死の根源”から“環境に優しい葬法”までを総覧する試み。
目次
第1部 遺制から見る死生観(与論島おける家と死生観;与論島の墓地を通して見る死生観;招魂儀礼から見る漢族の死生観;シャーマニズムと死生観;白い着物に見る死生観)
第2部 葬送儀礼の変遷(与論島の葬法;沖縄における死の現在―火葬の普及・葬儀社の利用・僧侶への依頼;中国漢族の葬法;日本の葬法と沖縄・与論の死生観;過程としての葬儀とその効率化;葬法の物質科学)
第3部 現代日本の死生観(与論島の自宅死亡;在宅死の減少・病院死;人口高齢化の諸側面;心理学から見る死生観―その変化と機能;生死のかたち―「日本人の死生観」と生命倫理;「在宅」と「外在化」―人と家;医師―患者関係における死生観の個別性;生と死から考える保健;葬法の新たなる試み)
第4部 与論の情景が問うもの(与論を起点とする死生観研究の課題)
著者等紹介
近藤功行[コンドウノリユキ]
1959年生まれ。琉球大学大学院医学研究科博士課程修了。博士(医学)。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。川崎医療福祉大学医療福祉学部助手、専任講師。志學館大学法学部助教授。現職、沖縄キリスト教学院大学人文学部教授・同大学院異文化コミュニケーション学研究科修士課程教授
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年生まれ。埼玉大学教養学部卒。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。信州大学教養部助教授。大阪大学文学部教授。現、国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。