出版社内容情報
本書は、これまで個別に紹介され議論することの多かったアメリカとカナダの政治・外交を一冊にまとめ検討する。
内容説明
アメリカとカナダはともにイギリス植民地から発し、多くの移民を受け容れながら発展した連邦国家である。しかし、その歴史や政治・外交スタイルは多くの点で異なった特徴を持っている。本書は、これまで個別に扱われてきたアメリカとカナダの政治と外交を一冊の本にまとめた新たな試みの書である。政治・外交の構造と特質について、様々な視点から包括的に描写・分析するとともに、そうした両国の政治・外交が持つ類似性と異質性の把握を可能にしたことで、両国の政治・外交の特徴がより鮮明に把握できるようになっている。さらに、今日、世界で最も先進的な地域である北アメリカが21世紀において果たすであろう世界的役割を展望するという文明史論的洞察を可能にする体系的な知をも提供している。
目次
アメリカとカナダ―2つの連邦国家
第1部 アメリカ合衆国(多元社会アメリカの行方―アメリカにおける国民統合;連邦政治のダイナミズム―憲法・大統領・議会・司法;二大政党制と選挙;メディアと世論;対外意識と外交政策;戦後政治外交の展開;ポスト冷戦時代の外交・安保戦略)
第2部 カナダ(多元的なカナダの政治―地域とエスニシティの独自性;カナダの政党と政治;フランス系カナダとケベック政治;カナダ外交の展開)
北アメリカにおける政治・文化のダイナミズム
著者等紹介
畠山圭一[ハタケヤマケイイチ]
1955年秋田県生まれ。1985年学習院大学大学院政治学研究科博士前期課程修了(1992年博士後期課程単位取得満期退学)。現在、学習院女子大学国際文化交流学部教授
加藤普章[カトウヒロアキ]
1955年岐阜県生まれ。1986年カールトン大学大学院政治学研究科(カナダ・オタワ市)修了(Ph.D.)。現在、大東文化大学法学部教授、デューク大学/カールトン大学客員研究員(1996年度)、日本カナダ学会・会長(2002~06年度)、日本学術会議・連携会員(2006年9月~現在)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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