内容説明
社会学の黎明期から現代までの代表的な思想家を、その生涯と思想、そして原典(翻訳)の引用によって読み解く。社会学の初学者向け入門テキスト。社会の成り立ちや、自分を含めた「人間」に関心を持ち、それを探求した思想家の声そのものに触れたいという読者のために、道案内(ガイド)を提供する。
目次
1 西欧文明の繁栄と危機(コント;マルクス;テンニース ほか)
2 大衆社会と紛争の時代(ベンヤミン;マンハイム;ピアジェ ほか)
3 複雑化する現代社会(マートン;マクルーハン;ミルズ ほか)
著者等紹介
土井文博[ドイフミヒロ]
1966年生。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。熊本学園大学商学部助教授
萩原修子[ハギハラシュウコ]
1967年生。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。熊本学園大学商学部助教授
嵯峨一郎[サガイチロウ]
1943年生。東京大学大学院経済学研究科博士課程中退。熊本学園大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takashi1982
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良くあるタイプの大学1年生向けとも言うべきテキストだ。ただ、タイトルを字義通り受け取らずに「はじめて学ぶ社会学史」とでもした方が良いだろう。本書では、「社会学とは何か?」「その方法論はどのようなものがあるか?」と言うような社会学概論ではない。コントやマルクスといった社会学成立以前の「社会科学」の構築者からギデンズにいたる50名ほどの社会学者たちの理論を生涯と共に追うことでそのアウトラインを掴む、というテイストだ。(続く)2011/04/08
fumio_saurus
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社会学者(一部思想家や他学者も)をコントからデリダまで30人ほど取り上げ、それぞれのエッセンスを著書の引用や解説を用いながら簡潔にまとめてくれています。社会学に興味があるけど誰から始めればいいか分からないという人には、一通り目を通すことで面白そうな社会学者が見つかるという形です。それぞれの学者に関連書籍がまとめられているので、いわば社会学のスタートラインとしてもってこいの一冊だと思います。出版が少々古いので改訂して最新の関連書籍等載せればもっと有用だと思いますが、それでも十分役に立ちました。2023/02/13