内容説明
東アジア共同体の問題は、その構築の仕方によって21世紀の日本の今後の進路に重大な影響をもたらし、東アジアと世界に大きなインパクトを与える可能性を秘めた問題である。本書は、国際シンポジウム「東アジア共同体の構築を目指して」の成果を基礎にして、21世紀の日本と東アジアが取り組むべき課題を明らかにし、東アジアの人びととの協力と相互信頼によって平和で豊かな共同体を構築する道筋を深求したものである。
目次
第1部 各国の戦略(東アジア共同体の構築と日本の戦略;東アジアの地域経済協力と中国の戦略―日中関係の視点から;東アジアにおける金融協力と韓国の戦略 ほか)
第2部 基盤構築の現状と交流の諸相(東アジアにおける華人ビジネスネットワークの発展―1978年以降の中国本土への華人投資に照らして;東南アジアと中国における日本のエレクトロニクス企業―交渉力、文化習得および埋め込み;「東アジア共同体」構築の隘路と進路―中国の政治文化と日本の企業文化を手掛りに ほか)
第3部 課題と展望(東アジア共同体とエネルギー・環境対応の戦略的役割;東アジア経済協議体(EAEC)構想とASEAN+3
日本の北朝鮮政策―小泉首相と拉致問題 ほか)
著者等紹介
西口清勝[ニシグチキヨカツ]
1944年京都生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程中退、経済学博士(京都大学)。立命館大学経済学部教授。専攻はアジア経済論、開発経済学
夏剛[カゴウ]
1954年中国上海生まれ。中国社会科学院外国文学研究科修了。立命館大学国際関係学部教授。専攻は日中文化・社会比較(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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