内容説明
自然と社会との間にある身体、その身体と社会を媒介する道具である椅子に光をあて、ヨーロッパにおける「坐」の様式の変容を社会的・文化的視点から鮮やかに描く。
目次
椅子とその身体的場
第1部 椅子の系譜と坐の姿勢の変化(身体的場の原形としての箱チェスト;共同的な場のなかの「私の席(siege)」―“Li Sieges Perilleux”
ブドワールの長椅子 ほか)
第2部 「座」の消失と場の生成(「座(siege)」を失うランスロット―W・モリス、D・G・ロセッティ、A・C・スウィンバーンの「境界」意識
イメージとしての歪んだ身体的場―ベンヤミンの箱の解体
ベケットにおける坐の姿勢)
第3部 ギリシアにおける坐と共同体の記憶(北ギリシアの座具「バシ」と共同的身体の場;ギリシアにおける輪踊りの場)
椅子―身体と社会のあいだで
著者等紹介
山口惠里子[ヤマグチエリコ]
1964年生まれ。1997年総合研究大学院大学文化科学研究科中途退学。筑波大学大学院人文社会科学研究科現代文化・公共政策専攻助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 社会科教育の道標