内容説明
里親制度に関する、本邦初の国際的な比較研究の報告書。日本及び主要12カ国の法規制・行政施策・運営の実態などを、現地調査に基づいて比較し、現代日本の里親制度への新たな提言を行う。巻末に主要事項の国別一覧表を収録。
目次
イギリスの里親制度(「社会的共同親」理念・施策を実現するために;里親養護の法的規制を中心に)
フランスの里親制度(アシスタント・マテルネルの制度;パリにおける里親制度の運用)
ドイツの里親制度(少年援助法制の展開と社会の変化とともに;里親委託の法的根拠概観)
ベルギーの里親制度―フランス語共同体の場合
デンマークの里親制度―里親や研究者からの批判の中で
イタリアの養育委託制度―施設の廃止を2007年までに
アメリカ合衆国の里親制度(サンフランシスコ・デンバー・ニューヨークの例;オハイオ州・ルーカス郡の里親制度と研修)
カナダの里親制度―ブリティッシュ・コロンビア州におけるシステムの構築
オーストラリアの里親制度―ニュー・サスウ・ウェールズ州を中心に
シンガポールの里親制度―アジア型里親の特徴
香港(中国)の里親制度―民間機関との連携
日本の里親制度―どこにどんな問題があるか、解決の方向を探る
総括
著者等紹介
湯沢雍彦[ユザワヤスヒコ]
1930年、東京都生まれ。東京都立大学人文学部社会学専攻・同法学専攻卒業。東京家庭裁判所調査官、お茶の水女子大学教授、郡山女子大学教授、東洋英和女学院大学教授を経て、現在、お茶の水女子大学名誉教授。専攻は家族関係学・法社会学
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