出版社内容情報
人称、非人称の連帯の理由を改めて問い直す。,,,
内容説明
20世紀において福祉国家と国民国家は一体のものであった。本書は、社会的連帯の基盤をもっぱら国民統合に求めてきた従来の枠組みを問い直しながら、人びとが互いの生命/生活を保障し合う社会的連帯の理由を再考する。
目次
社会的連帯の変容と課題
1 社会的連帯の変容と再編(福祉国家の危機と再編―新たな社会的連帯の可能性を求めて;新しい右翼と福祉ショービニズム―反社会的連帯の理由;ヨーロッパにおける社会的連帯と補完性原理―EU時代における公共性の再構築と多元的福祉社会の思想 ほか)
2 社会的連帯の規範と制度(「健康で文化的な最低限度の生活」の複眼的理解―自律と関係性の観点から;ニーズ基底的相互提供システムの構想―政治的リベラリズムのパースペクティブ;連帯・排除・政策構想―基本所得を巡って)
3 社会的連帯の理由(社会的分配の理由―私のため、から;社会的連帯の理由をめぐって―自由を支えるセキュリティ)
著者等紹介
斎藤純一[サイトウジュンイチ]
1958年生まれ。1988年早稲田大学大学院政治学研究科単位取得修了。現在、横浜国立大学経済学部教授
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