出版社内容情報
【内容】
近代日本を代表する詩人・彫刻家、高村光太郎。波乱に満ちたその生涯と内面の葛藤を、彼が敬愛したフランスの芸術家や詩人との影響関係、そして智恵子に具現化しようとした女性イメージという二つの側面から読み解く。
【目次】
はしがき
1 西洋文化との出会い(1883~1909)
2 西洋体験の咀嚼と同化(1909~1923)
3 ひび割れた内部世界(1923~1940)
4 日本回帰、そして東西文化の融合へ
(1940~1956)
註/主要参考文献
おわりに
略年譜/人名・事項索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てん
17
高村光太郎の評伝。著者の博士論文が土台となっているようだ。著名な彫刻家の息子に生まれたお坊ちゃんが美術の世界に入り、洋行し理想を追求するがうまくいかない。妻智恵子、「智恵子抄」が有名だが、美しい世界だけでは決してなく、その裏にある事実、智恵子の発狂の遠因と思われることにはため息が出る。また、智恵子抄の下敷きに外国の詩人の詩があったとは。これを読むと出口治明さんがいう「人間、ちょぼちょぼ」という感じがまさに、と思う。2021/07/09
takao
1
ふむ2024/11/29
そーだ
0
借り物。2010/04/09