出版社内容情報
【内容】
アジア・欧米の進歩的研究者たちが探るこれからの「第三の道」の可能性。
本書は、グローバル化の一層の深化、格差の拡大やテロリズムなどの新たなリスクの表面化、あるいは福祉国家の再編成といった世界に共通する課題に対して、アジア・欧米の各分野における進歩的研究者たち集い「グローバリゼーションと政治のイノベーション」と題して開催したシンポジウムにおける発表まとめている。欧州社会民主主義が定義する「第三の道」は、政治改革の普遍的モデルとなりうるか、日本とアジアの政治の将来にとって「第三の道」は可能かどうか、最新の問題意識とともに政治の未来を展望する。
【目次】
まえがき
序 シンポジウム「グローバル化と政治のイノベーション」解題
総論 基調報告
1「第三の道」はいかに日本に受容されたか/2モダン社会民主主義
Ⅰ グローバル化の帰結と代替戦略
1グローバル政治経済の再考/2グローバリゼーションをこえ、より良き世界を目指して/3日本は新たな衰退国家なのか
討論/総括
II 持続可能な福祉国家のための改革
1 社会的保護のための協力/2共通性のなかの差異/3日本における福祉国家の新しい政治
討論/総括
III 「第三の道」のリージョナル化とグローバル化
1「第三の道」の今日的意義/2 9・11事件の後に/3日本型社民主義の可能性
討論/総括
参考資料/索 引
内容説明
本書は、グローバル化の一層の深化、格差の拡大やテロリズムなどの新たなリスクの表面化、あるいは福祉国家の再編といった世界に共通する課題に対して、アジア・欧米の各分野における進歩的研究者たちが集い「グローバリゼーションと政治のイノベーション」と題して開催したシンポジウムにおける発表をまとめている。欧州社会民主主義が提起する「第三の道」は、政治改革の普遍的モデルとなりうるか、日本とアジアの政治の将来にとって「第三の道」は可能かどうか、最新の問題意識とともに政治の未来を展望する。
目次
序 シンポジウム「グローバル化と政治のイノベーション」解題
総論 基調報告(「第三の道」はいかに日本に受容されたか―社会民主主義的アプローチの困難と可能性;モダン社会民主主義―グローバル化とリージョナル(地域)化)
第1部 グローバル化の帰結と代替戦略(グローバル政治経済の再考;グローバリゼーションをこえ、より良き世界を目指して―世界経済の民主化を ほか)
第2部 持続可能な福祉国家のための改革(社会的保護のための協力―福祉の制度設計の多様性についての説明;共通性のなかの差異―社会民主主義的改革の多様な道 ほか)
第3部 「第三の道」のリージョナル化とグローバル化(「第三の道」の今日的意義;9・11事件の後に―「第三の道」はまだ可能か? ほか)
著者等紹介
高木郁朗[タカギイクロウ]
1939年生まれ。1961年東京大学経済学部卒業。現在、日本女子大学家政学部教授
住沢博紀[スミザワヒロキ]
1948年生まれ。1972年京都大学法学部卒、フランクフルト大学大学院修了。哲学博士。現在、日本女子大学家政学部教授
マイヤー,トーマス[マイヤー,トーマス][Meyer,Thomas]
1943年生まれ。現在、ドルトムント大学政治学教授。哲学博士
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