シリーズ〈女・あすに生きる〉
概説フェミニズム思想史―明日にむかって学ぶ歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623037339
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0336

出版社内容情報

【内容】
古代家父長制からポストコロニアルフェミニズムまで
家父長制・性別役割分担、平等・性差・性の自己決定――
男性=狩猟、女性=採集という性による分業が性の不平等に結びつくのは、人々が農耕を始め定住生活をするようになってからである。本書では、女性が辿ってきた歴史をさまざまなキーワードから考察し、これからの女性像を模索する。

【目次】
まえがき
 I 近代前史
1 家父長制の創出
2 ギリシャ初期―女詩人と女神の創出
3 非キリスト教世界と女性観―規範と反証
4 前近代キリスト教世界の女性
 II 近代から第二波フェミニズムまで
5 フランス革命とその影響
6 第一波フェミニズム
7 空想的社会主義からマルクス主義へ
8 バース・コントロールの思想―性と生殖の自由をもとめて
9 母性主義フェミニズム
10 第二波フェミニズムへの鼓動
11 第二波フェミニズムの始まり
12 レズビアン・フェミニズム
13 第二波フェミニズムの広がり
  ―中国と南アフリカのケース
 III フェミニズムのいま
14 労 働
15 セクシュアリティ
16 エコフェミニズム
17 フェミニスト神学
18 ポストコロニアル・フェミニズム
19 平等か差異か―フランス・フェミニズム
あとがき
関連年表/索引

内容説明

古代から現代まで女性たちは両性の平等を求めてたたかってきた。そのたたかいの原動力となった思想の歴史をたどるとともに、今も生成の過程にあるフェミニズムを、労働、宗教、エコロジー、母性、ポスト・コロニアル、セクシュアリティなどを通して検証し、未来への展望をひらく。

目次

1 近代前史(家父長制の創出;ギリシャ初期―女詩人と女神の創出;非キリスト教世界と女性観―規範と反証;前近代キリスト教世界の女性)
2 近代から第二波フェミニズムまで(フランス革命とその影響;第一波フェミニズム;空想的社会主義からマルクス主義へ;バース・コントロールの思想―性と生殖の自由を求めて;母性主義フェミニズム;第二波フェミニズムの鼓動;第二波フェミニズムの始まり;レズビアン・フェミニズム;第二波フェミニズムの広がり―中国と南アフリカのケース)
3 フェミニズムのいま(労働;セクシュアリティ;エコフェミニズム;フェミニスト神学;ポストコロニアル・フェミニズム;平等か差異か―フランス・フェミニズム)

著者等紹介

奥田暁子[オクダアキコ]
1938年生まれ。女性史研究者。翻訳家。大学非常勤教員

秋山洋子[アキヤマヨウコ]
1942年生まれ。駿河台大学経済学部助教授

支倉寿子[ハセクラヒサコ]
1940年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サトゥルヌスを喰らう吾輩

3
「この1冊を読めばフェミニズムという思想がどのようにして生まれ、現代を生きる人にとってどのような意味を持つのかがわかるような本が欲しい」と考えてつくられたとのこと。紀元前から2000年くらいまでがカバー範囲。かつて世界史のテストのためにさらっと覚えた偉人のひとたち、さまざまな宣言、法典の中身がなかなかにディストピアで思わずエキサイトしてしまいました。ルソー、きみというやつは!人権宣言も主流派フェミニズムもふつうに周縁を放置していてけっこう曲者なんだなあ。いろんな論点と言葉を知ることができてよかったです。2020/07/04

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