出版社内容情報
社会心理学に影響を与えた彼の思想を捉える。
内容説明
本書は、ミード自身が生前公刊した重要な論文を、晩期を中心として編集・翻訳した論文集で、彼のプラグマティズムの思想の発展過程を彼自身の論文から直接知ることができる。晩期の論文では、社会論・自然論・プラグマティズム論の論文を収録し、これに中期の発生論・社会論の論文を加えた。理解を助けるために、とくに晩期については、これまでのミード研究で手薄だった、ホワイトヘッド科学哲学の諸概念やそれらとミードとの関係を解説・検討した注を多数加えた。
目次
第1部 中期思想(生理学的心理学と対になる学としての社会心理学;社会的意識と意味の意識;社会的意識のメカニズム;自然権と政治制度理論)
第2部 晩期思想(科学的方法と道徳諸科学;諸パースペクティヴの客観的リアリティ;プラグマティズムの真理理論;過去の性質;国の精神化と国際社会の精神化 ほか)
著者等紹介
ミード,ジョージ・ハーバート[ミード,ジョージハーバート][Mead,George Herbert]
1863年アメリカ合衆国サウスハドリーに生まれる。1879年オバーリン大学入学。83年卒業。1887年ハーバード大学入学。88年同大学学士号取得。1888~91年ドイツ留学。1891年ミシガン大学に講師として就任。のち助教授に昇進。1894年シカゴ大学哲学部に助教授として移籍。のち教授に昇進。この間、シカゴ市のさまざまな社会改良運動に積極的に参加する。1931年逝去
加藤一己[カトウカズミ]
1953年栃木市に生まれる。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、愛知大学文学部助教授
宝月誠[ホウゲツマコト]
1941年滋賀県に生まれる。1969年京都大学大学院文学研究科修士課程修了、文学博士。現在、京都大学大学院文学研究科教授
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有智 麻耶