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現代の国際政治―冷戦後の日本外交を考える視角 (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 422p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623035830
  • NDC分類 319
  • Cコード C3331

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出版社内容情報

【内容】
変革期における日本外交のあり方とは
不透明な国際政治の諸相を把握する本書はポスト冷戦と称される変動極まりない現在の国際政治の諸相を、日本外交の将来に対する視座を提供するという観点から考察することを狙いとした「国際政治学」「国際関係論」を学ぶ学生のために編集された最適のテキスト。第1部では冷戦・南北問題・地球環境といったグローバル・イッシューを扱い、第3部ではアフリカを除く地域イッシュー、第2部では日本外交の基本的姿勢、経済摩擦、経済援助等の問題を取り上げる。図表、年表を多く利用し、章末にはさらに深く学習するために基本参考文献を提示し、解説を付している。新世紀に入りさらに不透明さを増す国際政治を読み取るために、最新の動向・情報を加えた待望の新版。

【目次】
初版はしがき/新版はしがき
 第1部 戦後国際政治の構造と変動
第1章 軍備管理・軍縮問題の展開――冷戦期の遺産とグローバル化時代の課題
    (宮坂直史)
 1 国家と軍拡
 2 使われなかった核兵器
 3 使われる兵器
 4 グローバル化時代の軍拡と軍縮
第2章 米ソ冷戦の発生・展開・終焉――「長い平和」とその後(阿南東也)
 1 発生期と展開期
 2 「雪解け」期と不安定期
 3 安定期と「デタント」期
 4 「第二次冷戦」期
 5 冷戦終焉期
第3章 ポスト覇権システム下の超大国アメリカ
    ――封じ込め政策から拡大・関与政策へ(高杉忠明)
 1 アメリカ外交の伝統――イデオロギー外交、孤立主義外交、国際主義外交
 2 冷戦の終結とブッシュ外交
 3 クリントン政権の外交
 4 ジョージ・W・ブッシュ政権の外交
第4章 民族問題気――民族問題の解決は可能か(臼井実稲子)
 1 民族問題の発生
 2 冷戦後の民族問題
 3 民族問題の解決
第5章 南北問題――南北の格差解消から貧困撲滅へ(杉山 肇)
 1 「南北問題」とは
 2 南北問題の歴史的推移
 3 冷戦後の南北問題
第6章 環境・人口問題と開発――環境と開発の国際政治学
    (信山隆司・大八木時広)
 1 環境・人口・開発の相互関連性
 2 国際環境開発会議(UNCED)
 3 UNCED以後の国際社会の動き
 4 地球環境政治の登場
 第2部 地域におけるイッシュー
第7章 冷戦後の中国とアジア――新たなる秩序構築に向けて(興梠一郎)
 1 脱冷戦の中国外交
 2 冷戦後の中国アジア外交
 3 中国とアジアを取り巻く諸問題
第8章 冷戦後の朝鮮半島――冷戦期対立構造の呪縛(平岩俊司)
 1 朝鮮半島の対立構造
 2 冷戦終焉が朝鮮半島にもたらした影響――一時的緊張緩和の意味
 3 冷戦後朝鮮半島と米朝関係
 4 「太陽政策」の効用と限界
 5 対立構造解消のための2つの合意――国際的合意と南北間合意のバランス
第9章 冷戦後の東南アジア――新たな地域秩序形成に向けて(金子芳樹)
 1 冷戦終結と東南アジア
 2 経済秩序の形成
 3 安全保障秩序の形成
 4 アジア経済危機の衝撃と地域秩序の変動
第10章 アラブ=イスラエル紛争の起源と展開――中東戦後史の宿痾
    (齊藤祐介)
 1 政治的シオニズムの誕生
 2 英国のパレスチナ委任統治の矛盾 
 3 イスラエル建国からキャンプ・デービッド合意まで
 4 インティファーダ・湾岸戦争・オスロ合意
 5 暫定自治の開始とその後
第11章 欧州統合――EU統合の「深化と拡大」(小久保康之)
 1 新欧州秩序とEU
 2 冷戦期のヨーロッパ統合の歴史
 3 冷戦の終焉とEUの誕生
 4 EUの機構と政策
 5 EU統合の課題
第12章 ソ連・東欧ブロックの崩壊と欧州の安全保障
    ――変革期における新秩序形成の力学(広瀬佳一)
 1 冷戦とソ連=東欧関係
 2 冷戦の終焉
 3 過渡期の中・東欧
 4 新しい欧州秩序とロシア=中・東欧関係
第13章 冷戦後のラテンアメリカ――国際関係の展開と開発戦略の模索
    (澤田眞治)
 1 新世紀を迎えたラテンアメリカ
 2 冷戦期のラテンアメリカ
 3 冷戦後のラテンアメリカの開発戦略
 4 将来への展望
 第3部 現代日本外交の状況と問題
第14章 日本外交のアイデンティティーと心理――東西と大小の交錯
    (加藤 朗)
 1 東西のアイデンティティーと大小の心理
 2 西と大の時代
 3 東と代の時代
 4 西と小の時代
 5 東西と大小の混乱
第15章 日本と経済摩擦――二国間摩擦から多国間摩擦へ(明田ゆかり)
 1 経済摩擦とは何か
 2 二国間摩擦の時代
 3 1980年代――正統性の危機
 4 多国間摩擦の時代と新たな制度の模索
 5 日本の経済摩擦の特徴と展望
第16章 日本外交における「援助」――ODAの役割と課題(長谷川雄一)
 1 ODA大国日本
 2 ODA大国への歴史的展開
 3 日本のODAの特質
 4 日本の援助の課題
人名・事項索引

内容説明

本書はポスト冷戦と称される変動極まりない現在の国際政治の諸相を、日本外交の将来に対する視座を提供するという観点から考察することを狙いとした「国際政治学」「国際関係論」を学ぶ学生のために編集された最適のテキスト。新世紀に入りさらに不透明さを増す国際政治を読み取るために、最新の動向・情報を加えた待望の新版。

目次

第1部 戦後国際政治の構造と変動(軍備管理・軍縮問題の展開―冷戦期の遺産とグローバル化時代の課題;米ソ冷戦の発生・展開・終焉―「長い平和」とその後;ポスト覇権システム下の超大国アメリカ―封じ込め政策から拡大・関与政策へ ほか)
第2部 地域におけるイッシュー(冷戦後の中国とアジア―新たなる秩序構築に向けて;冷戦後の朝鮮半島―冷戦期対立構造の呪縛;冷戦後の東南アジア―新たな地域秩序形成に向けて ほか)
第3部 現代日本外交の状況と問題(日本外交のアイデンティティーと心理―東西と大小の交錯;日本と経済摩擦―二国間摩擦から多国間摩擦へ;日本外交における「援助」―ODAの役割と課題)

著者等紹介

長谷川雄一[ハセガワユウイチ]
1948年生まれ。1973年上智大学法学部卒業。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程を経て、現在、駒沢女子大学人文学部国際文化学科教授

高杉忠明[タカスギタダアキ]
1952年生まれ。1977年慶応義塾大学法学部卒業。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程を経て、現在、神田外語大学外国語学部英米語学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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