内容説明
戦前日本の植民地支配という状況のもとで、韓国ではいつ、どのような背景と条件で、どういう内容で社会事業が成立したのか。また、それは社会事業成立の前段階と現在の韓国社会福祉に、どのように歴史的に位置づけられるのか。本書は、日韓の資料、文献を丹念に分析し、社会事業の成立をめぐって、韓国の植民地時代の社会福祉に関する歴史を明らかにする。同時に、日韓両国の社会福祉発達史の空白を埋め、それぞれにおける社会事業の性格をより明確にした画期的な書である。
目次
序章 研究目的および本書の構成
第1章 社会事業成立前史
第2章 植民地支配と民衆の抵抗
第3章 社会事業の成立
第4章 社会事業の展開
第5章 植民地政策の強化と社会事業の影響
終章にかえて―植民地期社会事業がもたらしたもの
著者等紹介
朴貞蘭[パクジョンラン]
1961年韓国釜山に生まれる。1997年日本女子大学大学院文学研究科博士課程後期修了(社会福祉学博士)。現在、韓国仁済大学社会福祉学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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