出版社内容情報
世界におけるNPOの台頭をいち早く理論的に解明してきたL・サラモンの代表作。「福祉国家」の構造とその今後のあり方を探る。
内容説明
福祉の市場化の進展、ボランタリーの失敗…各種統計を駆使し、斬新な視点を提示する。
目次
第1部 理論的展望(公共的管理の再検討―「第三者による政府」と変わりゆく政府活動の形態;市場の失敗・ボランタリーの失敗・第三者による政府―現代福祉国家における政府‐非営利組織間関係の理論化に向けて)
第2部 一般的現実―非営利セクターと政府(非営利セクターとは何か―概観;地方レベルにおける非営利セクター;連邦予算と非営利セクターの収入;地方の福祉制度における政府と;政府と非営利セクターの相互依存の規模)
第3部 政府支援の結果(政府と非営利セクターとのパートナーシップの実際;公益セクターの慈善的行動―社会サービスの事例)
第4部 小さな政府の衝撃(レーガン革命と非営利組織―失われた機会;1981年税法の個人的慈善寄付への影響;小さな政府時代の政府とボランタリー・セクター―アメリカの経験)
第5部 将来への動向(ボランタリー・セクターと福祉国家の将来;福祉の市場化―アメリカ型福祉国家における非営利と営利の役割の変化;世界的なアソシエーション革命―世界的な規模でのサード・セクターの台頭)
著者等紹介
サラモン,レスター・M.[サラモン,レスターM.][Salamon,Lester M.]
現在、ジョンズホプキンス大学教授。同大市民社会研究センター所長。いち早く政府と非営利組織のパートナーシップの重要性を主張し、精力的に国際比較研究などを行い、NPO研究をリードし続けている。著書および編著は20冊を超え、各方面で高く評価されている。プリンストン大学において経済学および政策研究で学士、ハーバード大学において政治学で博士の学位を取得している。カーター政権下で行政管理予算局次長を務める
江上哲[エガミサトシ]
1948生まれ。福岡大学大学院商学研究科博士課程満期退学。博士(商学)。日本大学経済学部教授。マーケティング論、流通経済論専攻
大野哲明[オオノテツアキ]
1962年生まれ。福岡大学大学院商学研究科博士課程満期退学。近畿大学産業理工学部准教授。流通経済論専攻
森康博[モリヤスヒロ]
1944年生まれ。九州大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。中村学園大学短期大学部教授。政治学専攻
上田健作[ウエダケンサク]
1955年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。高知大学人文学部教授。経済学(非営利組織論)専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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