出版社内容情報
【内容】
第一次大戦前後における外国貿易の実態、戦後日本の輸出拡大の過程と背景の分析から、日本の貿易問題を分析する「日本貿易の構造分析」。日本におけるダンピング問題の検証、関税、原料問題から日本の経済活動を把握する「日本貿易の諸問題」。第一次大戦前後の植民地政策、貿易政策の源流となる金子堅太郎の政策構想から日本の対外政策の変転を探る「対外政策構想」。戦後沖縄における日本円の消滅、ドル切替え政策の実態を検証する「沖縄におけるドル切替え」の4部構成。
【目次】
まえがき
第1部 日本貿易の構造分析
1 第一次大戦前後の外国貿易
2 わが国のドル・バランス――その構造と矛盾
3 従属下貿易の構造
4 日本の輸出構造と世界市場
5 日本貿易の拡大過程とその背景
6 戦後日本資本主義と外国貿易
第2部 日本貿易の諸問題
7 わが国のダンピング問題――二重価格制の背骨
8 日本の関税問題
9 日本資本主義と原料問題
10 昭和期における二つの貿易雑誌
第3部 対外政策構想
11 日本貿易政策の源流――金子堅太郎の政策構想
12 第一次大戦後の植民政策論――朝鮮問題をめぐって
13 対外政策構想の転変
第4部 沖縄におけるドル切替え
14 沖縄における日本円の消滅――B円軍票のメカニズム
15 沖縄におけるドル切替えをめぐる論争について
16 沖縄におけるドル切替え――その政策内容
編集後記
内容説明
第一次大戦前後における外国貿易の実態、戦後日本の輸出拡大の過程と背景の分析から、日本の貿易問題を分析する「日本貿易の構造分析」。日本におけるダンピング問題の検証、関税、原料問題から日本の経済活動を把握する「日本貿易の諸問題」。第一次大戦前後の植民地政策、貿易政策の源流となる金子堅太郎の政策構想から日本の対外政策の変転を探る「対外政策構想」。戦後沖縄における日本円の消滅、ドル切替え政策の実態を検証する「沖縄におけるドル切替え」の4部構成。
目次
第1部 日本貿易の構造分析(第一次大戦前後の外国貿易;わが国のドル・バランス―その構造と矛盾;従属下貿易の構造 ほか)
第2部 日本貿易の諸問題(わが国のダンピング問題―二重価格制の背骨;日本の関税問題;日本資本主義と原料問題 ほか)
第3部 対外政策構想(日本貿易政策の源流―金子堅太郎の政策構想;第一次大戦後の植民政策論―朝鮮問題をめぐって;対外政策構想の転変)
第4部 沖縄におけるドル切替え(沖縄における日本円の消滅―B円軍票のメカニズム;沖縄におけるドル切替えをめぐる論争について;沖縄におけるドル切替え―その政策内容)
著者等紹介
小野一一郎[オノカズイチロウ]
1925年10月10日大阪市に生まれる。1945年京都帝国大学経済学部入学。1949年卒業(この間、1944年12月入隊、中国大陸派遣、1946年2月本土帰還)。大阪銀行(現在住友銀行)、大阪市研究員・大阪市立大学経済研究所勤務を経て、1951年京都大学経済学部助手。講師、助教授を経て、1970年京都大学経済学部教授。経済学部長・大学院経済学研究科長を歴任。1989年京都大学退官、京都大学名誉教授。同年阪南大学商学部教授。阪南大学図書館長(1991・4~1993・3)。1996年阪南大学退職。1996年12月7日永眠。勲二等瑞宝章正四位を受ける。編著書に『ブラジル移民実態調査』有斐閣、1955年。『世界経済と帝国主義』(共編)有斐閣、1973年。『南北問題入門』(共編)有斐閣、1979年。『両大戦間期のアジアと日本』(共編)大月書店、1979年。『南北問題の経済学』同文館出版、1981年。『戦間期の日本帝国主義』世界思想社、1985年。『国際流通とマーケティング』(共監修)同文館出版、1992年。『日本貿易の史的展開』(日本貿易史研究会編)三嶺書房、1997年。訳書にM.ドッブ『後進国の経済発展と経済機構』有斐閣、1956年。A.I.ブルームフィールド『金本位制と国際金融1880-1914』(共訳)日本評論社、1975年。以上の他に、学術論文約90、調査、辞典項目執筆、その他多数
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